Anniversary
イギリスのドゥームメタル、カテドラルのライブアルバム。2011年作
結成20周年を記念し、ロンドンで行われたライヴを収録した2枚組のライブアルバムで、
Disc1には、なんと伝説の1st「Forest of Equilibrium」をオリジナルメンバーで完全再現。
沈み込むようなスローテンポと、ドゥーミィなダークさが衝撃的だったあの名作が
20年の年月をへて甦る様は感動的だ。これぞカテドラル。これぞドゥームメタルである。
Disc2は過去作から選曲されたベストライブ的セットで、ドゥーム、ストーナー、サイケ、70'ロックの要素を、
独自の世界観で昇華させてきたバンドとしての深化、そしてブレのなさをあらためて確認できる。
Carver's dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選 (中公文庫)
レイモンド・カーヴァーの秀逸な短編小説をまとめた傑作選.短編以外にもいくつかの詩や,カーヴァーが父親について書いたエッセイなども収められている.「大聖堂」,「ぼくが電話をかけている場所」,「ささやかだけれど役に立つこと」といった短編はもちろんのこと,「使い走り」のようなものも読めて楽しめる一冊だった.カーヴァーの小説は原文を読んでこそ凄さが分かるという人もいますが,村上春樹の訳もまた十二分に楽しめる.
ウィンターズ・ナイト~ライヴ・フロム・ダラム大聖堂 [DVD]
ライブを見終わったあとに自然と顔がほころんでしまう、そんな素晴らしい作品です。
特に後半の「I Saw Three Ships」は十分にスティングテイストに仕上がっています。
今年6月〜7月、北米にて The Royal Philharmonic Concert Orchestra と一緒にコンサートをするとのこと。
さまざまな活動を通しての約7年ぶりのオリジナルアルバムを期待します
Blue Cathedral
発狂してます。音はレビューのタイトルそのまんま。付け加えるならピュルピュルとスペースサイケが加味されてることくらい。前作も最高だったけど今作もいかれてます。しかし、この音を聴いて決して笑うことはできません。目の前の狂人の振る舞いにはただおとなしく耳を傾けるのみ。試聴用サンプルでは全体像はつかめません。単なるハードロックなんかでは絶対ないです。最高のガレージハードサイケロックンロール!
ST.MARY’S CATHEDRAL パイプオルガン誕生 [DVD]
カトリック東京カテドラル聖マリア大聖堂のオルガン建造を追ったドキュメンタリー。「楽器の女王」パイプオルガンの設計から設置までこんなに詳しく紹介するDVDは、はじめて見ました。オルガンは「大きな」楽器という印象を持っている人が多いでしょうが、実は、こんなに細かいもので組み立てられている繊細なものだということを知って、驚くことでしょう。
パイプを作るための金属を鋳造するところや、メカニカルアクションの構造ができあがるところなど、普段は知ることのできない「秘密」が一杯で楽しめます。カテドラルのオルガンを設計するときに念頭にあった古いイタリアのオルガンの音を聴くこともできます。それは15世紀のオルガンで、人が後ろでふいごを踏むのですが、その音がとても人間的でやさしく響くのに感動します。「大音響」指向の音楽が中心になるこの頃ですが、芸術には、やっぱり、人間としての感覚が大切なのだと思わされる。
このDVDを見て、実物が聴きたくなって、カテドラルの夕べの祈りに出かけました。実際にあの残響の中で聴くオルガンは格別。DVDやお披露目演奏会のCDだけでは実感できない「響き」を感じるには、是非、一度カテドラルの中で聴いてみるのをお奨めします。「実物を見たい、聴きたい」と思わせる点でも、このDVDは素晴らしいです。