Keep On Fighting
前回の『空~SORA』よりは少し作品レベルが下がるかな…という
気がしないでもありません。前回が「聞かせる音楽」的としたら、今回は
「みんなでノリまくろう」的な感じがします。特に初めから2曲目までは
新しい感じの長渕ロックを聞くことができます。そして3曲目からは、
本来の長渕さんが持っている力量発揮というところです。
「桜島」ではそのダイナミックさを余すところなく、表現されているし、
「しあわせになろうよ」でホロリとくる…。なかなかニクイ演出をしてくれる…!!
BEST~風~
ヤマハのポプコンからフォークシンガーとしてデビュー。男臭い歌詞と軽快な歌でファンを増やし続け、いまやスーパースター。でかたとしてはチャゲ&飛鳥やアルフィーと似ているかも。演歌成分が多いのが特色。私小説的な世界を聞き取りやすいテンポでオーディエンスに聞かせる姿勢は崩していない。このきちんと歌詞を届けるという部分が大きいのではないのか。今やアリーナロックの大物として君臨する存在。時代の変化とともに消滅するのがほとんどなのに図太く生き残ったのは奇跡的である。
アルバムを聴いているとやはり声がいいこと、メロディーが印象的なこと、ライブパフォーマンスがいいこと、などを感じる。熱い魂を燃焼させたり、日本を憂いたりするその視線はやはり鋭く又同時にやさしさにあふ!れている。 10点中10点