PTA再活用論―悩ましき現実を超えて (中公新書ラクレ)
PTAについて書かれた本を何冊か読みましたが、この本にはこれからのPTAについてのヒントが書かれてあり、とても参考になるものだと思いました。
PTA活動が義務と強制のボランティアで、学校の嫁と化された保護者。まさしく、その通りだと感じました。
PTAの悪なるシステムが悪を生み出し、子どもへの悪影響をもたらす原因になってしまうのではないかとすら感じます。
そんな、PTAをどう改善していくかが、自身の体験をもとに書かれてあり、今後PTA活動に関わる人達に是非読んでもらいたい内容だと思います。
誰もが楽しく、幸せなPTA活動を実践することが、子どものため、学校のため、親のためだと思います。そんなヒントを与えてくれる本でした。
リスクテイカー (文春文庫)
初版は十年以上前ですが、ほとんど古さを感じさせない良作です。
この作者の著作には読者の精神を無意味にかき乱す、とってつけたような悪人は登場しません。
持ち味なのでしょうが、内省的で落ち着いた人物造形に好感が持てます。
噛めばかむほど味が出る…という類ではありませんが、株とFXをやっている私には
主人公同様マネーについて深く考えさせられるところがありました。
作者も読者に対してそこいらへんを期待しているのだと思いました。
読んでいて2007年のパリバショック(所謂リーマンショックへ至る導火線に点火された瞬間です)を
思い出したのは私だけではありますまい。
あれから3年…私たちは何を学んだのでしょう?
リーマンショックを舞台に、続編を期待したいですね!