三国志〈中〉 (岩波少年文庫)
本書は三国志通俗演義の抄訳です。新入社員だったころ、岩波の「図書」に連載されていたのを愛読しました。演義の完訳版は岩波文庫から出ていますが、長くて煩雑すぎるきらいがある。本書は原書の枝葉を取り半分ぐらいに圧縮しているので、話の筋道がわかりやすい。一般論としては、抄訳が完訳よりおもしろいはずはないのですが、本書はこれで十分に読みごたえがあります。それに、人名、地名にはルビがついているので、入門者に親切。字も大きめなので、最近はもっぱら少年文庫版で三国志の世界を楽しんでいます。
三国志演義はどこを読んでも面白いのですが、本巻は三国志最大の見せ場赤壁の戦いを中心に展開します。曹操の大軍は呉軍の火攻めによって総崩れとなり、劉備は諸葛亮の計略によりまんまと荊州を横取りします。周郎こと周瑜は呉の名将ですが、気の毒になるぐらい諸葛亮に翻弄されて病歿します。劉備は蜀に兵を進めて成都を攻略、さらに定軍山で夏侯淵を破って漢中王となり、諸葛武侯の天下三分の計が実現します。
松本零士の世界
私の印象ではまあ、この人の描いた作品には「宇宙舞台の冒険譚」というのが多いですね。
えーと、曲を収録されたテレビアニメの開始年をまとめてみると、下のような感じでしょうか。(元号の昭和を略します)
「2-1・2(49)」→「1-15・16(52)」→「1-1・2」「1-17・18」「2-10〜13」(以上53)→「2-3・4(55)」→「1-13・14(56)」→「2-17・18(57)」…とこうなりますか。
「1-13・14」の正式版は「アニメ歌年鑑'81」にあるようですね。こちらにも正式版があれば「星5個」を付けたのですけどね(苦笑)。
収録されなかった曲は「テレサよ永遠に(byささきいさお)」(宇宙戦艦ヤマト2・ED曲)・「銀河伝説(by岩崎宏美)」(宇宙戦艦ヤマト3・ED曲初代)といった所ですね。あと、「1-17・18」を流した「SF西遊記スタージンガー」も、ED曲「姫のためなら」がありませんでしたし、昭和54年に続編がありましたからね、1クールもたなかったものの(苦笑)。その時の曲は「ぼくらのスタージンガー(byささきいさお)」「星に願いを(by堀江美都子)」です。この辺の収録もあればもっとよかったと思いますよ。
三国志〈下〉 (岩波少年文庫)
荊州に残った関羽は呉の呂蒙に攻められて敗死、弔い合戦に出陣した張飛は部下に寝首を掻かれます。劉備は呉に攻め込みますが、夷陵で陸遜に敗れ、白帝城で死去しました。魏では曹操の跡を継いだ曹丕が献帝の禅譲を受けて帝位につきます。劉備の歿後、諸葛亮は南蛮を平定して後顧の憂いを断ち、中原を回復すべく祁山方面に出兵しますが、五丈原で病歿しました。大黒柱を失った蜀は鐘会に攻略されて滅亡。魏では司馬炎が帝位を簒奪、呉を滅ぼして天下を統一しました。
三国時代最大の英雄は曹操ですが、演義の主役は蜀の丞相諸葛亮です。流浪中の劉備に三顧の礼で迎えられ、天下三分の計を献策して着々と実現した手腕は神業にちかい。死後、忠武侯の封号を贈られました。一度は成都の武侯祠を訪れてみたい。ところで、わが国では武侯のことを諸葛亮孔明と呼ぶ人が多いようですが、専門家によると、中国では名と字(あざな)をくっつけることはない。諸葛亮孔明とか劉備玄徳などと言えば無知無学と断定されるおそれがありますから、念のため。
~唐沢寿明・牧瀬里穂の~西遊記 [VHS]
俺のお気に入りは余貴美子さんが演じる羅刹女が人間の女になりすまし、子供を身籠り太宗皇帝を殺して大唐国の実権を握ろうとするが、三蔵法師の邪魔により失敗するシーンはかなり良い。三蔵法師のお経に羅刹女が嫌がるシーンは見物。下手なエロビデオより遥かにレベルが高い。また、『お妃様が、田舎坊主の前に屈辱を受ける』っていうシチュエーションが更にレベルを高めている。お経に苦しむ羅刹女の動きと声がまたエロい。また、やりたくなってきた。
三国志〈上〉 (岩波少年文庫)
10才頃に読んだんですけど、むちゃくちゃ興奮しました。
昔の中国を舞台に、天下統一を目指して国を奪い合う男たちの戦いが描かれます。
魅力的な登場人物、血沸き肉踊る戦闘シーン、張りめぐらされる複雑怪奇な陰謀。夢中で読みました。
子供向けに縮めてますが、変な改変はありません。