森に眠る魚 (双葉文庫)
著者の角田光代さんは、もともと事件もののノンフィクション物をよく読むそうで、
ママ友同士の心のぶつかり合いから相手の娘を手にかけてしまったというあの事件に
ついては傍聴記録まで読みふけったそうです。そんな風に気にかけていた事件を
あくまでもモチーフとして取り上げ、母親同士の関係を徹底的に描いた本作は、
とても読み応えがありました。「対岸の彼女」では、少女時代の友情と大人の
女性同士の友情の対比が新鮮でしたが、今回は、子供や幼稚園を介して得た友情が
子供の進路という問題を前に揺らぎ、少しずつ根底から壊れていく様子が静かに
胸糞悪くなる感じ(良い意味で)。誰一人、これという悪人はいないのですが
最初は好もしく思えていた育児観や子供の個性の違い、生活レベルの差などが
目障りになり、不信感が育ち、そして憎しみとして形をなしていく様子…
人が恋に落ちるとか友達ができる、というプラスの感情が育っていく小説と違い
どんどんマイナスの感情が女性たちの中で膨れてくる気持ち悪さをびっちりと
味わわされる、ある意味ホラーのような小説です。
セックス・ピストルズ・インサイドストーリー
グランディ事件の時のピストルズとビル・グランディのやり取りとか、当時の関係者やメンバー自身の発言、さらにはポスターや写真など、いかに1977年が事件であったかを思い知らせてくれる内容満載!!ピストルズ・ファンは絶対に読みましょう。メンバーの逮捕暦やポール・クックの通知表など資料性も高くファンなら絶対に楽しめますよ。
Les Rallizes Denudes 13CDs
90年代のライブ音源ボックスが、ignuitasレーベルより、完全限定300セットのみリリース。
で、初耳のignuitasレーベル…モダーンミュージックも絡んでいるようなので、ひょっとすると、水谷氏も一枚絡んでいるのかも。実際にブートの中には水谷氏が絡んでいるものも少なくないらしいので。で、内容は、かつて、CD-R 13枚組仕様で流通していたものの、すでに入手困難で高値で取引されていたコレクターズ・アイテムが、マスター・クオリティー音源にて音質向上。
1993年2月17日には5年ぶりとなるライブを川崎・クラブチッタ
1994年京大西部講堂を含めて1996年まで4回のライブのみとなり、
1997年月に吉祥寺Manda-La2 はサックスのアーサー・ドイル、ドラムの豊住芳三郎とのセッションとされ、それ以降は活動を停止中。
そのラリーズ後期となる90年代以降のライブ音源を全て網羅したものでらしいです。
音圧の不安定さは相変わらずですが、歌詞が良く聴こえます。
従来のラリーズマニアには不満もありそうな演奏だが、
90年代もまた、この時代でしか出せない音(轟音含む)が
ここに蘇ります。
曲目クレジットも一切無しの無愛想な装丁にて、以下に
(パソコンに入れると曲目クレジットされますが
(Disc 1&2) 1. 夜、暗殺者の夜 2. 記憶は遠い 3. 夜より深く 4. 永遠に今が 5. 白い目覚め 6. 鳥の声 7. Unknown Title 8. The Last One 9. 不明(暗黒が帰ってくる) 10. The Last One
[at Kawasaki Club Citta 1993.2.17]
(Disc 3) 1. 造花の原野 2. 黒い悲しみのロマンセ 3. 白い目覚め 4. 夜より深く 5. Enter The Mirror 6. The Last One
[at Kyoto University Seibu-Koudou 1994.7.10]
(Disc 4&5) 1. 夜より深く 2. 夜、暗殺者の夜 3. 氷の炎 4. 白い目覚め 5. 黒い悲しみのロマンセ 6. 鳥の声 7. Enter The Mirror 8. The Last One
[at Kawasaki Club Citta 1994.9.9]
(Disc 6&7) 1. 記憶は遠い 2. 夜、暗殺者の夜 3. 夜より深く 4. 氷の炎 5. Enter The Mirror 6. The Last One 7. 鳥の声
[at Kawasaki Club Citta 1995.2.24]
(Disc 8&9) 1. 記憶は遠い 2. 夜より深く 3. 白い目覚め 4. 夜、暗殺者の夜 5. 永遠に今が 6. 鳥の声 7. Enter The Mirror 8. The Last One
[at Kawasaki Club Citta 1996.10.4]
(Disc 10&11)
[at kichijoji Manda-La 2 1997.11.3]
(Disc 12&13)
[at kichijoji Manda-La 2 1997.11.14]