お祓【はら】い日和 その作法と実践 (幽BOOKS)
一見最近巷にあふれている「お祓いBOOK」のようですが手にとって中を読んでみると普通はプロでないと知らないようなノウハウがあちこちにさりげなく書いてあってびっくりです。この作者はいったい何者なんでしょう?出版物を見る限りスリラー系の作家のようですが…いったいどこからこのような情報を入手したのでしょうか?とにかく価値のわかる人にとってはせひ手元においておく事をおすすめする貴重な一冊といえるでしょう。
怪のはなし (集英社文庫)
実話系ホラーの第1人者である作者によるホラー系エッセイ集。
筆者と思しき主人公が、出かけた先々でさまざまな物の怪に出くわします。
山に登れば、危うく<あちら>の世界に行きかけ
博物館では、展示品の妖刀にバッサリと斬られかけ(?)
どこにも行かなくても
嵐の夜には、何かが勝手に自宅を訪れ
―と魑魅魍魎に囲まれ、気の休まるひまがない日々が、
ほどほどに怖くそこそこ、ほほえましく?描かれます。
本書で書かれているのは、スタンダードな「怖い話」。
ホラー好きであれば
似たような話はたくさん見聞きしてきたことでしょう。
なのに、それなのに
読んでいる最中、突然、背筋がゾ〜ッとしたり
小さな物音が気になったりするのは
まさしく、筆者の「語り」の確かさの証し。
純粋に「怖い話」を読みたい方には、文句なくおススメです。