いやらしさは美しさ
80年代からごく最近までの、わりと短い文章が前半の三分の二、残りがここ1年くらいの日記という内容です。
HPからの文章のようですね。
早川さんの唄は、もちろん素晴らしいのだけど、文章もなんというか、ストレートにそのまま心の中に入ってくるような自然な感じで、「ラブ・ゼネレーション」からずっと読ませてもらってます。
早川さんは僕よりほぼひとまわり上の世代で、著書を読んでいると大先輩が生きることに関するいろんなことを話してくれているというように僕はいつも思います。
読んでいると肩の力が抜けるというか、僕もこのままでいいんだって思わせてくれるところが好きなのかもしれません。
今回は後半の日記も楽しいのですが、出来たら全部がエッセイのような文章だったらよかったかなとも思いますが、読んでいる時のこの心地よさは多分他では味わえないような気がするので、少しでも早川さんに興味があって、まだ著書に触れたことがない方は読んでみるといいと思います。
帯に書かれている「これからも「女の子」に恋をしよう。少年のような恥じらいと、老人のようないやらしさで。それしか、生きがいはないではないか」という一文・・・勇気づけられます。
I LOVE HONZI
早川義夫さんとHONZIさんとの音をライブで聴く機会は、もうありません。
早川さんのサイトでどんなに素晴らしい音であったのかを読むたび、地元に来ていただけないかと切望していましたが、それは叶わなくなってしまいました。手元に残っているのは先日ライブ会場で購入した2002年12月14日のライブ映像DVDだけです。もう一度たっぷりと聴きたい、みんなの、そして早川さんの願いが叶いました。
ROOTS MUSIC DVD COLLECTION Vol.10 ROOTS MUSIC 音楽祭2
三浦和人、パンタ、早川義夫、五つの赤い風船のライブ映像を収めた作品である。
私の目当ては、ずばり早川義夫である。曲は「サルビアの花」「からっぽの世界」「父さんへの手紙」「あの娘が好きだから」「いつか」の5曲だが、早川義夫の世界を十分堪能できる。
歌、ピアノ(手が震えている!)、バイオリンかな?のシンプルな構成だが、早川の歌は、会場の空気を一変させる。すごいエネルギーだ。
「伝えたいことと、伝えたい人がいれば、才能がなくても、歌は生まれると、僕は、今でも、思っている」とは、早川の言葉だが、このライブを観るとこの言葉が実感できると思う。
この世で一番キレイなもの
途方もなく長いブランクを経て、まさかの復活を
遂げた早川義夫。このアルバムは、この年のベストの
一枚であると断言できます。
あまりにも不器用なその歌に、最初は失笑が
漏れてしまうかもしれません。しかし、それでも
聴き続けていると、心が震えるのを感じるはず。
それは、この歌が「素っ裸」で「いびつ」だからです。
生きるとは、本来ぶきっちょで格好悪いことの連続です。
いくら目を逸らそうとしても、それは絶えずやってきます。
この虚飾の全くない音楽は、まるで「生きることの醜さや
格好悪さから逃げるな」と言っているかのようです。
奇をてらった部分は皆無。むしろ平凡とさえ言える
サウンドメイク。しかしそれら全てが、早川氏の歌を
リスペクトし、寄り添うように奏でられているため、
歌の力がより際立つ、という結果になっています。
たましいの場所
今までずっと、自分は読書が向いてないんだなと思い込んでいました。
だけど、この本がきっかけで、たくさんの素晴らしい文章に巡り会うことが出来た気がします。
おかげで、今までよりも少し、毎日を楽しく過ごせております。