絶対わかる抗菌薬はじめの一歩―一目でわかる重要ポイントと演習問題で使い方の基本をマスター
これまで、抗生剤の選択についてあまり考えず漫然と行っていました。ペニシリン系がだめならカルバペネム系にすぐスイッチしちゃうといった具合に。しかしこのテキストのおかげで頭が整理され、患者の合併症(糖尿病など)や感染部位・起炎菌を想定しつつ抗生剤の選択ができるようになった(つもりです)。できれば経口薬(セフェム系など)についても詳しく触れてほしかった。
ロックオペラ「ハムレット」ライブ版 [VHS]
ロックオペラハムレットシリーズの最終アイテムであるこのビデオは、ファン全員が待ち焦がれていたもので発売当時から売り切れ続出だったもの。迷わず買うべき。内容はもちろん完璧です。
ペニシリンはクシャミが生んだ大発見―医学おもしろ物語25話 (平凡社新書)
25の医学の発見や発明の話がわかりやすく書かれているのですが、まず書名も含め、タイトルのつけ方がとても上手いです。ちょっとオーバー気味ですが興味を引きつけます。文章もわかりやすく、最後に書いた疑問点がなければもうちょっとよい評価をしたいところ。
著者は診断を専門とする現役のお医者さん。そのためでしょう、診断に関する方法や機械の話は、特に具体的で面白いところが多いと思いました。例えば血圧測定も、ゴムの袋で腕を締め付けて血圧を測るとき、聴診器でどんな音の変化が聞こえるのかが擬音もまじえて詳しく説明してあります(「初めて測ったのは牧師ー血圧測定」)。そして最新の家庭にも普及した測定器は音ではなく血管の振動音を拾っているなど身近なところまで触れてあります。「歴史的発見、発明」で終わっていないのが嬉しいです。
最初に「どうやったらわかるだろうか」と考えた人の方法は、現在の我々がみれば乱暴だったりむちゃくちゃだったりと感じるものも多いです。(「大道芸がヒントー胃カメラ」)。心臓の中での実際の血液の状態を知るために、初めての人体実験に自分の身体を使った医者(「深夜の極秘人体実験ー心臓カテーテル検査」)も、成功したからよいものの、・・・。少しぐらい無茶でもやってみる、という熱意が必要、というところでしょうか。
アイデアを何をどう使って実用化するかは、また別の才能が必要ですね。意外なものを使った(「靴墨の缶で作った命の機械ー心臓ペースメーカー」)などの工夫や苦労も伝わってきます。
新しい考えややり方を成功例を積み重ねて一般に認められるように、確立していく力も必要です。アイデアを思いつく人、形にする人、それを広める人。それが別々の個人であることでトラブルになることもある。規模が大きくなればなるほどこういう問題がでてくることも多くなるでしょう。そんな例も載っています(「ノーベル賞をめぐる大波乱−MRI」)。
医学に関係した歴史物語ではありますが、そういうものづくりの過程として読んでも面白いですね。「物理学を超えた町工場のオヤジさんー注射器」はまさにそんな話です。
DNAの構造研究でのロザリンド・フランクリンの話(「二重らせんのダーク・レディー DNA」)など、知っている人も多いような話もあります。でも、はじめて触れる人にはわかりやすくてよい文章なので、これからいろいろ知りたい人には丁度よいのではないでしょうか。
細かいけれど気になったところを一つ。「血圧測定」の章には初めて馬で測ったときの文章と絵があるのですが、文章には「後ろ足の動脈に真鍮の管を挿入し、その先に長いガラス管を接続(P31)」とあるのに図はウマの頚動脈に見えるのです。(このこと、書評を書く前に出版社に聞いてみようかと思ったのですが、HPを探してもそういう本の内容についての質問を書くところが見つかりませんでした。直接ここに書いてしまって、すみません。)どちらが正しいのでしょう?
JIN―仁― 11 (ジャンプコミックスデラックス)
TBSドラマ −仁−を見てあらすじが知りたくて、16巻の大人買いです。ドラマはいろんな制約から原作と違っているのでちょっと別物って感じになってますね。でもドラマを見たせいで、綾瀬はるか さんのファンになりました。コミックの中ではドラマよりも仁と咲ちゃんは、もっと親密なので是非読んでくださいな。