Time
オーロラの救世主、アウトオブザブルー、ディスカバリーと発表してELOとしてやりたいことをやり尽くしたジェフリンが契約上作ったアルバムと聞いた覚えがあるんですがストーリー性とか楽曲に対するアイデアがたくさん盛りこめられててとてもモチベーションが下がりつつある時期のアルバムとはおもえない作品だと個人的に思います。
トワイライト、ホールドオンタイト等のアップテンポなナンバーからさらばロンリーレインや21世紀の男等の美しいメロディ、一回聞いただけなら先にあげた3作品のほうが耳になじみやすいかもしれませんがそれぞれの楽曲のクオィティの高さに加えてアルバムのコンセプト性等もあり、自分のなかではディスカバリーに負けない名作だとおもいます。
個人的にはトワイライトがかかるとオタクのテレビとかその類のものに使われるのはなんか腑に落ちないんですが、ダイコンとかに使われてるのも考えるとしかたないのかなー・・
それだけ名曲なんだなーということで納得してます。
入門編ではないですがELOに興味を持った方には是非とも聞いてほしい1枚です。
RAILWAYS [レイルウェイズ] [DVD]
冒頭のシーンがいい。電車が動き出すと、前方の窓から順番に1枚ずつ灯りがともるように車内に日光が差し込むシーンが、幻想的な美しさをともなって見る者を物語にいざなう。
住宅地から海岸沿い、そしてのどかな田園風景に敷かれた単線レールの上を走るクラシカルな電車が、郷愁と共に古いモノを大切にする気持ちを呼び起こします。
49歳にして、順調に歩んできたキャリアを捨てるのはどんな心境なのか。親友の死や母の介護が同時に重なり、メーカーに勤めながらモノづくりよりも経営に重きを置いてしまった社内での自分の立ち位置に嫌気がさしていたところに、さらに少年時代の思い出や娘や妻の本音を知るなど、多少理由付けはされます。しかし、辞表を提出するにあたっての苦悩や葛藤をほとんど描かない。そのあたりは、アッサリしていて潔いととるかドラマが希薄ととるかは難しいところですが、もう少し描いてもよかったかな。
運転席に座る肇の楽しそうな様子が心を和ませる。同じ線路の上を走っているのに、毎日が緊張感と刺激にあふれている。困っている客に手を貸したり、息子ほどの年代の同期入社の青年が抱える蹉跌に理解を示したりと、年の功を見せたりもする。そんな、真面目な好青年がそのまま歳を取ったような役柄を中井貴一が、はつらつと演じ、さすがに上手さをみせます。
Road Show
「映画の結末ってどこか救われる感じのものが多いけど、本物の人生はもっとあいまいで、煮え切らなくて結論が出ないまま終わってゆく。NGカットや使われなかったカットをたくさん抱えながら、それをどうすることもできずに、人はそれぞれの人生の主役を演じ続けてゆく」ーーこれは、松任谷由実コンサートツアー2011『Road Show』での、ユーミンのMCのひとこと。
脚光を浴びるスターよりむしろ、一番ドラマティックなのは、実は市井の人々ひとりひとりの人生なのだ、とユーミンは語りかけた。
奇しくも、東日本大震災のあった今年リリースされた、ユーミン36枚目のオリジナル・アルバムのタイトルは『Road Show』。
それぞれの人生にリンクするような11本の「映画」は、雨のシーンから幕を開ける。強い雨の中、車を走らせる恋人の姿を描いた『ひとつの恋が終るとき』から始まり、ピアノの基調でJAZZYなコード進行がたまらなくカッコいい『I Love You』では、「あなただけ I need you...」とただわけもなく、ストレートに愛を伝える人がいる。
かたや、雪が降り出しそうな夕刻の空を、コッパー(銅)やアンバー(琥珀)、黄色味がかった色をしている、とユーミン独特の色彩感覚で歌詞に“詠む”『コインの裏側』もあり、歌詞と音とで聴き手が「想像力を試される」珠玉の仕上がりとなっている。
約50分の短編オムニバス作品『Road Show』のエンディングを飾るのは、『ダンスのように抱き寄せたい』。映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』のテーマとなった曲だが、[m:71]瞳を閉じて[m:72]聴けば、あの、山河を縫ってゆるやかに走る一畑電車がフラッシュバックしないだろうか。
脳内で記憶と音・歌詞(=映像)がシンクロし、誰もが「主役」になれる一枚もとい一本。
電車男DX ~最後の聖戦~ [DVD]
やっぱりどう考えても、TVドラマシリーズの最終回で終わっておけばよかったと思う。
なんかおちゃらけが多かった気がするな。
伝説の黒真珠とか、結婚しようと企む男が登場するとか。
ムリヤリつなぎ合せたような展開とか。
電車男の顔を見ないように後ろを向く人たちとか。
なんか感動も、前のようなピュアなものとは違っていたのかなーと。
TVシリーズでちゃんと結ばれて、スレを卒業して、
あとは二人でどんな壁も乗り越えていけなかったら、ダメなんじゃないかな。
このカップルは何度でもスレの住人に頼ってしまいそうで、ダメだな。
電車男ファンにはたまらないと思う。
電車男 スタンダード・エディション [DVD]
ドラマ版は住人さんが沢山出演し、本来の濃さもでていて、若干忙しい話に感じましたね。映画版の電車男は、かなり詰め込んだはずなのですが、大分スローな展開、ゆったりとした話に感じました。
電車男のあるべき形はドラマ版なのかもしれませんが、私は全体的に柔らかな印象の映画版のほうが合っていました。
音楽もやはりゆったりした雰囲気を醸し出す、こちらのほうが好きです。
騒々しく、より電車男らしい電車男ならドラマを。
柔らかで、静かなラブストーリーなら映画を、といったところでしょうか。
女性のほうが受けが良いかもしれませんね。