∀ガンダム 2 [DVD]
パレスチナを思わせる設定。以前のWなんかは、もろにマーケティングの結果です、みたいなショタコン刺激の作風だったけれども、今回はかなりシリアスな内容だなぁと思う。
ちなみに、ローラかわいいよなぁ(笑)。
∀ガンダム 13 [DVD]
「ブレードランナー」の美術監督として有名なシド・ミードがデザインした丸っこいガンダムが登場。特にファースト・ガンダム世代には違和感があり、見るのをためらっている人も多いと思うが、驚くなかれ、富野監督渾身のストーリー作りで、あれがかっこよく見えてくる。本当です。
最終話「黄金の秋」のラスト10分間は感動。この10分間のためにすべてのストーリーがある。体験して欲しいため、あえて言葉はつくさないが、今から体験する人がうらやましい、とだけ言っておきます。
z、zz、逆シャア、ブレンパワードと、煩悩多き監督道を経て、富野由悠紀はついに解脱した、とでも言いたくなるほど、さわやかなラストです。おすすめ。
あきまん堂 -安田朗 画集-
初見ですがあきまんらしくない絵がおおいのがある意味魅力。
ファンや版権元への配慮なのか、オリジナルをできるだけ崩さないものが多いです。
だいたいエッチくアレンジされるかたなんですが・・
また本人や読者が飽きないようにか実験的な作品が多いように思われます。
セクハラじみた説明やらはあいかわらずあきまん。
巻末の対談はいたってまじめ。おもしろいです。
ターンAガンダム I 地球光 [DVD]
まず初めに断っておくと、わたしはこの作品のTV版も、他のガンダムシリーズもほとんど観た事がないです。ゲームのガンダム無双からガンダムに入ったクチです。
この作品について、他のレビューでダイジェストという言葉が用いられていましたが、まさにそのような感じで、小さなエピソードが次々と映されるという、まるで走馬灯のような展開に最初は面食らいました。ですが、そういう作品なのだと慣れてしまえば、エピソードとエピソードの間の語られなかった物語を想像したり、いきなり説明も無しに登場した人達がどんな勢力に所属していてなんのために行動しているのかを想像するという楽しみ方ができるようになります。また、自分の想像が外れるのも面白いものです。(月の評議会か氏族だと思っていたアグリッパー・メンテナーが個人名であったり、いつか裏切ると思っていたタカ派の二人が最後まで宥和派の女王の側にいたり。)
とはいえ、もう少しエピソードと登場人物の取捨選択を行なって、その分を主要人物の深みを加えるための時間にして欲しかったかなというのが正直な感想です。
幕間を空想して楽しむ、そんな楽しみ方の好きな人には向いた作品だと思います。
前編「地球光」の、物語においついていくだけでやっとという展開に比べると、後編「月光蝶」は物語に惹き込まれる感が強く、より普通に楽しめる作りだと感じました。変則的ですが、初見の人には、前編から観るよりも、いきなり後編から観るのもアリかもしれません。
メカニックデザインに関しては、悪いとは感じませんでした。ギミックにもいろいろ趣向をこらしていて良いと思います。(ガンダムの様式美から外れているために不評だという評判があることは知っています。)