スプートニクの恋人
この小説の根底に流れているテーマ、それはやはり“孤独”だろう。
このテーマは、「軌道をひとりきりで周回し、近くに仲間がいても決してお互いに触れ合うことは無い人工衛星」に投影されていると感じられる。
「人はひとりで生まれ、そしてひとりで死んでゆくもの」と言われることがある。
これは“人は本質的に孤独な生き物である”ことを意味している。
賑やかな街に生き、多くの人と関わりあいを持ち幸せに生きていくことに慣れすぎると、人は人が孤独な生き物であることなど信じられず、又、
例えそれに薄く気付いていたとしても、それを忘れてしまうものだ。(いや、忘れたいのかもしれない。)
本作は、主として僕とすみれ、そしてミュウの3人の関わり合いの中で生まれるドラマが話のスジになっている。
彼らはそれぞれお互いが、密接に関わりあっているようでいて実はその繋がりは頼りないほどに細く、薄く、そして切ない。
この作家独特の文体及び表現が、後を引く読了感に繋がっています。
万人向けの作品とは思えませんが、典型的な独特の比喩や人物描写や表現などがこの作品にも随所に散りばめられており、村上春樹を知る
上では非常に良い作品だと思います。なぜなら、この作品は(特に初期の)作者の完成形のひとつともいうべき作品であるからです。
(補足)
この作品もそうですが、多くの村上作品の場合(違うものもある)、作品の中でおこる事件や事象、そしてそれらの繋がり自体のリアリティーは
さして重要ではなく、むしろそれらの物理的な矛盾に捕らわれたり、突飛さに疑問を抱いてしまったりすると恐らく、一番の主題・本題を見失う
結果となります。(従って、リアリティー重視で物語を楽しむ読み方をされる方には、多くの場合、不向きな作家だと言えるでしょう。)
それらの事件や事象に対して人物がそれらをどう考え、精神的に理解し受け入れようとするのか、そして人物同士がその事件・事象を通して
“精神的な意味で”どう繋がっている/繋がっていくのかこそが、作品にとって最も重要な生命線なのです。
事件や事象などリアリティー部分だけに注目して物語として読んでも“なんか変な物語だよね?”程度の疑問はありながらも一応の読了はできますが、
描かれている人物同士の精神的な結び付きや心の奥底の動きまで理解して読めるようになると(村上作品が“難解”と言われているとすれば、まさに
この部分のことでしょう。合わない方には全く理解できないはずです。)作品の根底に流れる孤独や陰鬱さを一層強く、そして深く感じるようになります。
非常な寂寥感や空虚感、そして切なさを伴うことの多い村上作品(特に初期の作品)は、私は実はかなり苦手であまり好きではありません。少なくとも
何作も続けて読むことは耐え難く憚られるのですが、各作品が訴えかけてくるものは非常に強く、それは決して心地良い物では無い乍らも何故か確かに
魅力的で、結果としてこれまで数多くの村上作品に触れてきています。 (個人的には、“どう考えても好きではないのに何故か強く心魅かれる・・・”
といった矛盾を抱える不思議な作家が村上春樹なのです。)
村上春樹の作風は、どちらかといえばあまり一般に広く受け入れられるはずのものでは無く、現在のバカ売れの状況は“本来、それを受け入れられる
素地のある人達”以外の非常に多くの人達に支えられてのものであると思います。
多くは宣伝戦略の大勝利とも言えますが、やがて、本来の形に落ち着くだろうと思っています。もちろん、“受け入れられる素地”があるかどうかは、
読み手が優れているかどうかの問題では無く、単に“合うか、合わないか”の問題です。
Afterburner
私が初めて小遣いで購入したアルバム。その当時まだCDがほとんど浸透していなかったのでカセットで購入……小5だったと思うが、今にして思うとかなり少数派いや長崎の片田舎では多分俺だけだったでしょう〜ウキウキして毎朝スリーピングバックを聴いていた小学校5年生……
全曲最高の水準で、AC/DCがやっと日本でも受け入れられてきた昨今、ZZトップも人気でないかな〜まぁ無理か日本では……ちなみに、2枚目の購入アルバムはバックインブラックでした〜
Live From Texas [Blu-ray] [Import]
我が家のDVDプレーヤーで問題なく見れました。
リージョンは気にしなくていいと思います。
内容は言うまでもありません。最高です。
値段も安いし皆さんどんどん買いましょう。
脳は0.1秒で恋をする
人生において
恋愛の意味について考えることなんて
ほとんどない。
この本を読むことによって、
恋愛することは時間の無駄か?
どのようなパートナーが最良か?
一目惚れはありえるのか?
妥協して結婚する必要はあるのか?
など普段考えることのない恋愛について
考えてみることのできた。
そんな意味でオススメできる。
Rancho Texicano: Very Best of Zz Top
ZZ Topのベスト盤と言えば、80年代のヒット曲を中心に集めた「グレイテスト・ヒッツ」が有名ですが、これは、いくつかあるベストの中でも、初期から80年代までを平等に選曲したとても良い盤になっています。音源としてもオリジナルLPと同じ(現在のCDでは聴けないもの)ですし、ZZ TOPとしては珍しいライブ版の「チープサングラス」や、「レッグス」のミックスバージョンなんかも入っています。
これの少し前に4枚組みボックスセットが出ているのですが、それを買うほどファンでもない(笑)という方には、ちょうど良いアルバムではないでしょうか。