オペラ座の怪人 (角川文庫)
オペラ座の怪人は訳書がたくさんあり、ほとんど現代語とは思えない日本語で訳出してあるものや、原作がずんぶん脚色されているものもありますが、この本は原作をそのまま読みやすく訳しています。登場人物の複雑な心情がうまく描かれているのが特によかった。音楽に天才的な才能を持ちながら、容姿への劣等感と愛されることへの渇望が複雑に混ざり合った「怪人」エリック。亡き父に重ね併せて慕う気持ちから恐怖感、そして母性的な愛へと、エリックを想うクリスティーヌの感情変化も繊細に描かれている。オペラを見た人も見ていない人もぜひ。
ファントム〈上〉 (扶桑社ミステリー)
沢山の方と同じく、私もミュージカルからハマったくちでして、
その流れで新刊平積みだったこの本を手に取りました。
ガストン・ルルーも読んでいましたが、どうにも文章が硬く、どのキャラにも感情移入が難しいものでした。
この『ファントム』は時間を追った章ごとの一人称形式のせいもあり、
どのキャラの側に立っても読みやすく、
またエリック(ファントムの名前)の成長に伴い表面化する様々な問題、
各国を流浪しながらの彼の葛藤がつぶさに語られていきます。
純粋で清らかな心と、歪んだ悪しき心の両極を持ち、
様々な才能に秀でつも、その容姿から決して表に出る事の出来なかったエリック。
彼の過酷な過去を知る事により、後の『オペラ座の怪人事件』クリスティーヌへの彼の深い愛情が理解出来る気もしました。
原作ではあるのですが、私にはルルー版では歪んだ愛情にしか感じられなかったからです。
ラウルとクリスティーヌが好きと言う方には、
痛いラストではあると思いますが、
ミュージカルを見た時からエリックが哀れで仕方なかったた私には、
救われるようで、でも哀しみを内包するラストでした。
どんなに本棚がぎゅうぎゅうになっても処分するコトのない本が
この『ファントム』です。
個人的には映画、ミュージカルを見てからの方がイイと思いますが、
怪人のファンには絶対オススメ。
ラウルのファンには、、、、微妙かもしれません。
高橋大輔 [DVD]
この歳にして買っちゃいましたよ〜。
さすがに恥ずかしいので一人の時にこっそり観ました(笑)
テレビで何度と無く観た映像もチラホラとありますが、
おおむね過去に観たことにない映像で、
しかも休日のオフショットなんかが豊富。
リンクを離れた彼は、イマドキの男の子を満喫しておりますね〜。
観てるだけで顔がほころびます。。。
代表作であるswan lake をはじめ、eye、道などを含むTVでの放送がなかった倉敷でのイベント映像などもあり、
ファンにはありがたい構成になっております。
最後の終わり方が、「あ〜!こっからが復活劇なのにっ!」ってな感じだったので、
まぁいつの日か第2弾を出してもらいたいですね〜。
売れ行きも良いようなので、これは期待してよろしいですね、ポニーさん^^
オペラ座の怪人 Blu-ray コレクターズ・エディション(2枚組)【初回限定生産】
特典ディスクの内容についてですが
DVD版オペラ座の怪人 コレクターズ・エディション (初回限定生産) [DVD]
の2枚の特典ディスクの内容を合わせて、スタッフ・キャストの来日関連の映像を除いたものになる様です
SD画質で収録とのことですので
既に前述のDVD版コレクターズエディションと
BD版オペラ座の怪人 [Blu-ray]をお持ちの方はお気をつけ下さい
The Complete Phantom of the Opera (Owl Books)
この本は、とにかくすごい!! 舞台の写真だけじゃなく、原作者ガストン・ルルーの本が映画化されたときのポスターの写真と映画のシーン、ミュージカルの舞台稽古の風景などなど、超盛りだくさんです。マイケル・クロウフォードが、メイクで怪人の顔に変身する場面を追った写真もあります。こんなに手間をかけてあの素晴らしいミュージカルをつくっているのかと思うと、感激!!
オリジナルキャストの一覧と、台本まで掲載されています。こんなに色々詰まった「オペラ座」の本は、他にないのでは?