クナイ伝 2 (少年サンデーコミックス)
第二巻は、今後の布石。
忍者を狩る事を使命とするクナイは、善い忍者を発見してしまいます。
今まではその力で悪事を働く者ばかりでしたが、今度は違います。
使命の基、その老忍者と戦う彼ですが、その最中に他の忍者が現れて……。
そして、邪紅刀の兄弟にして邪悪な清白の登場。
こいつは、一般人を忍びにする力があり、
そして忍びにされた者は狂戦士と成り果てるのです。
清白が目をつけたのは、年の離れた仲の良い兄妹の兄の方。
忍びにされた彼は、命じられるままに妹を手にかけてしまい……。
どっちも泣けました。
今回のおまけは、後者で出た兄妹の話でした。
あと、この巻ではいづなの戦闘服姿が見れます。
全四巻中、唯一ここだけでしか見れません。
クナイ伝 3 (少年サンデーコミックス)
第三巻は、深化。
新キャラが登場し、清白の邪悪さが語られ、そして遂にいづなの兄が登場します。
清白に全てを狂わされ、大事な人全てをその手にかけた警官。
前巻の兄妹の場合とは異なる結末でした。泣けました。
新キャラ鈴と邪紅刀との、いづな追い出し作戦。
ここでは、彼女のクナイへの気持ちが如実に語られて。
いづなよりも遥かに腕の立つ、彼女の兄蒼。
彼はクナイの正体に気づき、その本分を全うしようとします。
一番最後は、今まで何とか誤魔化してきたクナイの一番の難問が、
答えを求められて突きつけられた感じです。
クナイにいづな。
各々の気持ちがはっきり表され、最終巻に続きます。
今回のおまけページは新キャラ紹介でした。
クナイ伝 4 (少年サンデーコミックス)
第四巻は最終巻。
最初の一話は、クナイやいづなの日常シーン。
「こんな日がずっと続けばいいなぁ」
その言葉で表される平和な時。
ですが、それに影が落ちるのです。
目障りな邪紅刀を打倒する為、清白が大攻勢をかけてきます。
クナイ達は必死に応戦しますが、多勢に無勢で状況はなかなか好転せず。
その最中、いづな達にも魔手が伸び。
そしてとうとう、彼女はクナイの正体を知るのです。
真実を知った彼女は……。
第四巻は展開が早いです。
でも、クナイやいづな達の行動は、これまでの積み重ねに裏打ちされたもので、
最後まで違和感なく安心して読めた巻でした。
恋愛劇と言うよりは友情物語と言う感じで、自分が嫌いな
露骨なラブコメ展開にならなかったのにも安堵しました。
あと、鈴の着物姿以外の姿が見れた印象的な巻でもありました。
今回のおまけページは、キャラ紹介とメインキャラ揃っての最後の挨拶です。