1200℃ ~ファイヤー・ストーム~ [DVD]
本作、大惨事となったトンネル火災事故の裁判を担当した野心的で正義感の強い女性検事が、真相の究明を続ける過程で、事故を起こした運転手にすべての責任を押しつけて片付けてしまおうとする建設会社、運送会社たちの、安全軽視、利益優先の発想と、安全基準の不備を承知の上で、現行の法的な欠陥を変えていこうとしない行政の怠慢ぶりに直面し、正義感を貫こうとすることによって、逆に解任されてしまうというストーリーを骨組みにして、この調査の過程で明らかになっていくそれぞれの犠牲者たちの悲劇、災害に巻き込まれながら、我が身を顧みず他人の命を救った人々の英雄的な姿、消防士たちの命懸けで勇敢な働きを織り込みながら展開し、劇的で、しかも重大な問題を投げかける重厚な作品になっています。結局主人公の女性検事は、検事という立場では社会正義が貫けないと知り、弁護士に転じて民事訴訟の側から損害賠償を請求するという立場に転じていくのですが、この主人公の葛藤と苦悩、挫折と奮闘の姿は、かなり感動的です。社会派作品でありながら、上質の人間ドラマともなっている点は、なかなかの作品。強いて言えば、少々詰め込みすぎで、わかりにくいところがあるのが難点。ですが、作品としてはお薦めの一級品です。
ソニック・ファイアストーム
独断だけれども、日本人は速い曲が好きだと思う。こんなバンドが出てきたものだから、僕達速いもの好きは、我さきにと買いに走る。と、いうような良い意味でベタな作品です。
少し具体的なことを言いますと、アルバムはメロディアスなマイナー調のウルトラに速い楽曲がほとんど。B級アメリカンハードロックが数パーセント(このバンドには必要ないと思われるが)あります。また、ブラストビートを装備したドラムスは凄いの一言。まとめれば、大雑把ですが、ハロウィンをはじめとする数々の先達の要素にスピード大幅増大したという感じです。
このように、メロディックかつ速いという意味で期待を全く裏切りません。が、様式の音楽である以上、アイデアの行き詰まり、限界をどう克服していくのかは気がかりですね。
トランスフォーマー アニメイテッド TA21 ジェットファイアー
とても買って得しました。
子どものために、初めてアニメイテッドのロボットを買いましたが、簡単に作れてとても楽しいらしいです。
足が簡単に取れてしまうのが不満ということなので、星4つにしました。
ターニング・ポイント〈1〉ファイヤーストーム 神秘の光
ある日突然ジャックは父に車に乗せられました。父は猛スピードで車を走らせますが敵から逃げ切れず、何がなんだか分からないままジャックは一人で逃げることに。そしてたどり着いたのはニューヨーク。そこでテレパシーで話をする犬を仲間にしたかと思えば、途中の小屋で置き去りにされ、今度は代わって忍者のような女性が仲間になりました。
正体不明の敵から逃げながらも、一時的に仲間となった味方から少しずつ真実を知らされます。今まで実の親だと思っていた両親が本当の親ではないこと、自分も敵も味方もみんな1000年後の未来からやって来たこと、未来の地球は環境破壊が進み死の世界になっていること、ターニング・ポイント(やり直せば未来が変えられるギリギリの地点)が現代であること、ファイアーストーム(武器かアイテムらしきもの)がこの時代にありジャックしか見つけられないことなど。
10代後半の男の子の口調で書かれているのでテンポよく読めますが、ストーリーの基本は環境破壊に対する警告です。動植物が死に絶え、水が汚染された未来を変えるためにという設定はありきたりですが、地球を守るためには今しかないという作者の強い訴えが感じられます。
若い読者に環境破壊を考えてもらうために、あえて作者は共感しやすい10代後半の男の子を主人公にして軽いタッチで書いたのかもしれません。ここまで環境保護を主張するアドベンチャーも珍しいのではないでしょうか。
ファイアー・ストーム [DVD]
良い映画なのですが、何か心にざらっとした後味が残りました。
妻が夫の愛に気付いたのは、夫が自身ために貯めていたお金を
妻の両親のために使ってくれた時でした。
もし夫がそれほどお金を持っていなければ、どうなったのだろうか?
と、思いました。
自分の大切にしているものを相手のために犠牲にするという点では
同じかもしれませんが、夫の懐中時計用チェーンを買うために
黒髪を切って売った妻と、妻の櫛を買うために懐中時計を売った
夫の話とは違って、何かピュアさを感じられない映画でした。