ゴールデン☆ベスト 山崎ハコ
今年は山崎ハコの30周年だそうです。
実力のある歌手で、今でも数曲が頭の中に残っています。
歌が旨いではかたづけられない歌がそこにはあるように思います。
「暗い」というイメージで敬遠している方、一度聞いてみて下さい。
収録曲は以下の通りです。
(Disk1)
1.気分を変えて,2.サヨナラの鐘,3.幻想旅行,4.ララバイ横須賀
5.ジプシーローズ,6.港OUT,7.本牧750cc,8.ハーモニカ吹きの男
9.二日酔い,10.鍵とコイン,11.橋向こうの家,12.てっせん子守歌
13.望郷,14.さらば良き時代,15.うちと一緒に,16.友を送る歌
(Disk2)
1.祭りの女,2.一人静,3.一人の旅,4.光る夢,5.悲想,6.ロードレース
7.時は流れて,8.夢の川,9.着物,10.なわとび,11.夢色電車,12.空へ
13.桜(Live),14.舞扇(Live),15.私の幸せ(Live),16.硝子のピノキオ
四季・奈津子 [DVD]
烏丸せつこ演じる奈津子が、まず素晴らしいです。
最初、本のイメージと違うと思いましたが、すぐ気にならなくなり楽しめました。
彼女のヌードシーンが多いのですが、それが非常に美しい。
一世を風靡した「四季シリーズ」の最初のストーリーを贅沢な俳優陣で、風が吹くようにさわやかに、ドキュメントタッチっぽく描いています。そして俳優女優さん、皆若い。この映画が初出演のケイ役の阿木耀子、奈津子の恋人役の風間杜夫、そして先日惜しくも亡くなった岡田真澄・・・観てください。特に岡田真澄の若くてセクシーで粋なこと!四季・奈津子の冒険とともに、映画を観ながら貴方のワクワクする心の旅がともに始まるのです。烏丸せつこのヌードを見ると、指でつつきたくなるような、パン!とつまった体が、奈津子の躍動感や突飛さをよく表わしていると思います。まずはご覧下さい。独特の映像の中で、贅沢な俳優陣が踊っているような映画です。時代を超えて、奈津子やケイが訴えるものが感じられます。
武満徹ソングブック
作曲家・武満徹は、クラシックのみならずポップス・映画領域に優れた歌の数々を残したことは、意外に知られていない。し
かし彼が音楽を志すきっかけが、大戦中こっそり蓄音機で聴いたフランスのシャンソンだったという(ライナー・ノーツより)
から、「うた」という形は彼の音楽の原点と言えるのかもしれない。
ここに収められた歌は、芝居や映画果てはTVドラマまで用途は異なるものの、クラシック楽曲においての近寄り難く崇高な
武満のイメージとは異なり、もっと等身大で親しみ易い彼の一面を覗くことが出来る。
本作に向き合う方は音楽の教科書で見た仰々しい「作曲家・武満徹」という肩書きを捨て、まっさらな状態で音と向き合って
欲しい、それこそ或るソング・ライターのデビュー作の様に。驚く程に明確で人懐こいメロディの数々に魅了されるだろう。
「めぐり逢い」の穏やかに、しかし高音部に向かい力強く伸びる旋律線。これ一曲聴くだけでも彼のメロディ・メイカーとしての
素晴らしさ、如何に彼が旋律というものを大切にしていたかが伝わってくる。
プロデューサーであるショーロ・クラブが編み上げたコントラバス・ギター・バンドリン3種の弦によるサウンドは存在感を出
しながらもメロディの良さを聴き手にしっかりと伝える。そこに7組の歌い手達が声を添え武満の歌と真摯に向き合う。
クラシック畑から参加した松平敬の彫りの深い声が、物悲しいことばを一句一句丁寧になぞる「見えないこども」、春の歌な
がら、胸に突き刺さる寂しさを纏うおおたか静流の声に心が震える「三月のうた」、五木寛之による情熱的な原詩を英訳、静
的な楽曲が多い中ラテン風のリズム豊かなアレンジが耳を惹く「燃える秋」等、奏者により自由に解釈されたことばとメロデ
ィはどれも美しく響き、思わず歌詞カードを吟味しながらじっくり味わいたくなるものばかり。
ブックレット写真、自室でアップライト・ピアノに向かう武満のうしろ姿そのままに、着飾ることない素敵な歌達だ。
歌いたいの
山崎ハコのうたはとても強いです。なおかつ限りなく優しい・・・新たなアレンジを施してもやっぱり山崎ハコはかわりませんでした。 暗いのひとことで語れるアーティストではなくとっても強さを感じます。 こういうアーティストがすくないのが残念です。
坂の上の坂
地球の将来や国の将来について漠然としたというよりむしろ明確な不安を感じる現代。本書は老後を豊かに過ごすためのお得な方法を教えるハウツー本ではなく、定年後の人生は何十年もあるという事実を突きつけ、それに対する「覚悟」を迫るものである。この中に書かれている「55のこと」のほとんどは藤原さんの実体験に基づくものであり、その意味ですべてのひとに当てはまるものではない。自分にはとても無理だと思えることもあるし、本当にそうすべきなのかどうか疑問に感じるものもある。しかし根底にあるのは未来に対する強烈な希望である。きちんと夢を描き、その実現に向かって誠実に現在と向き合うこと、これこそが著者が伝えたかったことではないか。本書を読んで共感した部分についてはそれを実践すればよいし、反感を持った部分については自分なりの夢と方法を考えるとてもよい機会になると思う。会社(仕事)については明確な道筋を描いていたつもりの自分がその後の人生について「蓄えたもので乗り切る」程度にしか考えていなかったことに愕然とさせられた。「自分はまあまあイケてる」と考えている人にこそ読んでもらいたい一冊。