ソーシャルメディア炎上事件簿
アディダスの店員がJリーガーを中傷した事件くらいは知ってたが、他にも同様の事件が並ぶ本書。記者らしく端正にまとめられたレポートが並び、とても読みやすい一冊。
ネットは民主的であり、群衆の叡智だが、一方で集団感情のはけ口でもある。悪いことはできない、下手な操作はできない、不用意なことは言えないと肝に銘じておくべきだが、その水準感を知るにはソーシャルメディアに触れ、またこういう本を読んで、実情を知っておくことが必要だろう。
「従業員やバイトによる投稿」というのはなかなか厳しい。ちゃんと教育して、というのもソリューションになっているようでなっていない気もするのだが。