ドクター・フィールグッド
今から数えると一昔前に発表されたアルバム。
メンバーの中核ニッキーの薬物中毒によりバンド存続が危ぶまれたが、それを乗り越えての発表となった当作品。派手さのほかに落ち着きが見られるようになったと思う。
「Dr,feelgood」「kickstart my heart」「without you」など多くがシングルカットされたが、一番の名曲は「time for change」。メタルバラードの真髄とも言えるこの曲は、バンドが困難を乗り越えて変わろうとする意思を感じる名曲。因みにB'zがぱくったといううわさもある。それほどいい。
the dirt モトリークルー自伝
‘モトリーは大好きだけど彼らの全盛期の活動をリアル・タイムで感じることができなかった世代’にとっては非常に価値のある本です。‘シアター・オブ・ペインが作られたとき彼らはこんな状況だったんだ’とか、‘ニッキー(ベース)ってそんな昔からエアロが好きなんだ’とか、あるアルバムや曲がどのような状況下で生まれたのかとか、メンバーがどこでどのように育ち今のような性格、趣味が形成されたのかとか背景情報満載です。
ただ、ヴィンス(ボーカル)が時間を経るごとに浮いてきちゃうところとか、メンバーそれぞれがあまりバンド活動にコミットしていない時期とか本当に細かく記述されているので、ファンとしては‘あまり知りたくなかった’と思う情報も満載です。
そろそろツアーを再開するといわれている彼ら。もしかしたら、日本にも来るかも。そのときに備えてこの本を読みましょう。
ニッキー・シックス ヘロイン・ダイアリーズ
来日公演直後に読んだこともあり
まず思ったのは「生きていてくれてありがとう」
雑誌やネット上で聞きかじっていたエピソードが
当時の日記や本人、周りの人達の言葉で綴られていて、
内容がより鮮明になるのと同時に
背筋が寒くなる恐ろしさでした。
ヘロインでほとんど正気を失っている中でも
律儀に日記を書き続けていたNikkiの
「本当の部分」が伝わってくる一冊です。
今、オリジナルメンバーで来日し
あの素晴らしいステージが見られるのも
奇跡なのかもしれません。
彼の書く詩の裏側も少し垣間見えた気がしました。