伊集院光選曲 おバ歌謡
子供の頃、NHKの歌番組に尾藤イサオさんが出てハチャトリアンの「剣の舞」を熱唱し、間奏時に西洋の剣を2本持って踊っていらっしゃるのを見ましたが、誰も信じてくれませんでした。これで自分が正しかったことを証明することが出来そうです。他の曲もカバー曲のようなので楽しみです。
夜の訪問者 ニュープリント版 [DVD]
ほとんどDVD化される見込みのない映画をリリースしているフォワードの功績は認める一方で、廉価版ゆえにビデオソフトのマスターを転用したものが圧倒的に多く、画質が悪いのがファン泣かせだ。そんな事で、ブロンソンの諸作が次々とリリースされて行く中、『夜の訪問者』は長らく画質の悪いDVDしかなかったが、ようやくニューマスター版の発売だ!
『さらば友よ』('68)のふてぶてしい演技でアラン・ドロンを食ってしまったブロンソンは、『雨の訪問者』('69)、『狼の挽歌』('70)と立て続けにヨーロッパ映画で主演。本作『夜の訪問者』('70)もその流れの中の一本。ヨーロッパ時代の出演映画の特徴に、エキゾチックな風景の中で展開するアクション=主に都市部を舞台にしたアメリカ映画とは違った魅力、がある。本作を監督した、テレンス・ヤング=「ミスター・007シリーズ」の名前で、その魅力の理由は分かると思うが、『夜の訪問者』は南フランスの港町を舞台に、前半は波光きらめく海と青い空、後半は白い巨岩連なる岩場と草原の緑が印象的な山間部でドラマが展開する。
妻・ファビアンヌ(リヴ・ウルマン)と娘の3人で幸せに暮らすジョー(C.ブロンソン)の元にある夜、招かれざる「訪問者」(ミッシェル・コンスタンタン)が訪れる。朝鮮戦争時代の、その因縁浅からぬ戦友は、ジョーのクルーザーを目当てに、麻薬の取引に協力するよう脅してくるが、ジョーは格闘の末、首をへし折る。ところが、「訪問者」の死体を捨てて自宅に戻ったジョーの前に、黒幕のロス(ジェームズ・メイスン)たちが妻と娘を人質に取り、協力を迫る。しぶしぶ協力するジョーだが、スキをついて、「現金」の運び役で、ロスの情婦でもあるモイラ(ジル・アイアランド)を捉えて山小屋に監禁、駆け引きを開始。しかし、意外な展開が・・・!
『007/ドクター・ノオ』ほかシリーズで不動の人気を得、本作の後『レッド・サン』『バラキ』と立て続けにブロンソンと組むことになるテレンス・ヤング監督のツボを得た演出手腕は、ブロンソンの魅力である「男臭さ」を絵に描いたように的確に引き出していてグッド。
前半から中盤にかけては、ややテンポがゆっくり目な印象だが、この映画は後半30分が、俄然見せ場。ブロンソンが家族を守るために、ワルい奴らをやっつけるのか・・・と思っていると、意表をつく展開が待っている。悪党のボスが、仲間の放った弾に被弾し、ブロンソンはなぜか彼を助けるために、車を走らせることに。妻のファビアンヌは、仲間割れを始めた悪党どもの間で駆け引きを展開し、その後ブロンソンも顔負けの行動力を見せる(笑)!
そしてこの映画の最大の見どころは、山間部の曲がりくねった道を、真っ赤なオペル・カマドール2490で爆走するカーチェイス。『007』シリーズのスタイルを確立したテレンス・ヤングの本領発揮。猛スピードで車体を左右に軋ませながらの疾走は、昨今の映画で見られる、ハイスペックマシンによるスマートなカーチェイスとは一味違った、「機械の塊が走っている」感の、一種粗暴な迫力があって実にたまらん。
この映画は、出演者の「貌」が実にいい。とにかく主演のブロンソンは、終始寡黙な演技で筋肉ムキムキの体を引き立たせ、悪党たちを腕の下にねじ伏せる。『さらば友よ』でトレードマークになった「口ひげ」もすっかり板についた感のブロンソン節全開だ。そのブロンソン(ジョー)の妻を演じるのは、ベルイマン映画のヒロインで知られる、リヴ・ウルマン。ただのか弱い女性ではない、土壇場で発揮される「女の強さ」を見事に演じていて、映画後半ではブロンソンを食いかねないほどの活躍を魅せる(笑)。また『マンディンゴ』の農場主役が忘れられないジェームズ・メイスンも、後半の瀕死の演技で「男」を見せ、ただの悪役で終わらないキャラクターを演じている。
実はヒロイン「ダブルキャスト」もこの映画の特徴。ブロンソンの実生活での愛妻として知られるジル・アイアランド。本作出演時は、もう御歳30代後半を過ぎているはずだが、アメリカ人のヒッピー娘を違和感なく演じていて不思議(笑)。長いブロンドにクールな瞳で魅力的なキャラクターだが、いまひとつ活躍しないのがちょっと残念・・・。ポスターでよく使われる、銃を構えたポーズは最高にカッチョ良く、このワンカットでメインヒロインのリヴ・ウルマンを食ってしまう存在感は、さすが愛妻だと思うのだが。そして、『生き残った者の掟』など、ジョゼ・ジョヴァンニ映画の常連のミッシェル・コンスタンタンが、チョイ役ながら不思議な威圧感のある「招かれざる訪問者」の役を演じているのも筆者的には凄く印象に残ってグー。まさに食いつ食われつ、の出演陣にサムアップ!の映画である。
そして最後に、意外な原作者は『地球最後の男』『ヘルハウス』などで知られるSF作家のリチャード・マシスン。代表作ではSFが多いが、実際はジャンルにとらわれず旺盛な作家活動をされている方である。タイムトラベル・ロマンスの名品『ある日どこかで』もファンに根強く支持される作品のひとつでもある。
そう、本作はブロンソン・ファンのみならず、リチャード・マシスン原作と聞いてときめく人も、マストバイの一枚なのだ!
昼のセント酒
都内各地と、川崎、北海道に出かけて、銭湯に入り
地元の人しか行かないような一杯飲み屋で酒を飲む。
その様子をおなじみの久住タッチで「文章」にしている。
漫画が無いのは、実に藻って残念である。
これはおそらく多くの人が「贅沢な遊びだなあ」と、
思うだろうけれども、僕のようなジジイは、
行くこと自体がめんどくさい。
飲んだ後、寄って朦朧とした頭で電車で家に帰ることを思うと、
頭が痛くなる。
だからこの本で疑似体験。
大槻ケンヂ オーケン・ベスト THE BEST OF KENJI OHTSUKI
大槻ケンヂを、筋肉少女帯のヴォーカリストとしてしか
知らない人には、氏の他の活動をざっと知ることの出来る、
ちょっとしたベスト盤といえるでしょう。作家、エッセイスト
としての大槻ケンヂから入った人にもお薦めできますが、
これで全部ではないので、気に入ったらいろいろ他のアルバムも
聴いてみて欲しいです。
コンティニュー (Vol.27)
コンティニュー初のアニメ特集。
しかも、『エウレカ』ですからね。
解説は読み応えありますよ。
作中の謎、ネタ元もわかってしまう!
『エウレカ』が好き!って人は即買ったほうがいいですよ。