中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす (NB online books)
幼年期に徹底した反日教育を受け、建前上は日本が嫌いと言って憚らない多くの若い中国人が昨今様々な方法で日本に渡航してきており、実際に接して本音を聞いてみると皆一様に日本が大好き、中国に帰りたくないと言っているのは何故かと常々思っていましたが、本書はその理由を良く解き明かしていると思います。勿論経済的な理由だけで日本に来たと言う方もいるのですが、嫌いな国で態々働くこともないのにと思っていました。
中国人に限らず日本のアニメ、マンガは世界中の若者に大きな影響を与えており、BBCが世界33ヶ国の国民に行っている世界に一番貢献している国は何処か、という調査で、日本がここ3年連続世界一に輝いている事の理由の一つとも考えられます。
日本と言う国、国民は被虐的な記事が好きな(?)日本のマスコミでは殆ど報道されませんが、海外では高く評価されているという事を日本人はもっと認識すべきで、実際世界中の人々に大きな影響を与えているのです。本題とは関係ありませんが、私は1995年から2000年まで英国に滞在し、英国でもあからさまな人種差別を受けた経験がありますが、引き続き英国に滞在を続けている次女は現在ハイスクールで、日本人であるという事だけでクールであると言われているのは、ここ10年位で日本という国の評価が英国で大きく変わった事を良く表していると感じます。
ポケットは80年代がいっぱい
これまでの彼女の文章を念頭においていると、本書はいささか雰囲気が違う。
本書は3部に分かれていて、最初は彼女が20代を生きた80年代を振り返ったエッセイ。
この部分が本書のメインだが、リカちゃんの文章にしては随分とエモーショナルというか感傷的というか。
抑制されてはいるもののそうしたウェットさがにじみ出てくる。
次にニューアカデミズムの旗手(なんてほとんど死語だな)、中沢新一氏との対談。
80年代を語るには外せないこのオカタとリカちゃんのセッションはなかなかのもの。
そして最後に「長めのあとがき」。
ここで本書では初めてリカちゃんらしいロジカルさと明快さ溢れる文章と出会える。
他の「80年代論」をバッサリ。
リカちゃんは1985年のプラザ合意を分水嶺として、その前と後とでは一口に80年代といっても様相/時代感が異なる、というようなことを書いていて回想は主に「プレプラザ」に力点が置かれている。
一方、4歳下の僕なんかが80年代を振り返る時に軸足を置くのは「ポストプラザ」の方で、80年代を語るコンテクストもこのどちらに焦点を合わせるかでその色合いはかなり違うようだ。
でもこのプレとポストが間違いなく連続していることもアタリマエのハナシで、色合いは違っても80年代はやはり懐かしい。
その時代に多感な時期を送った世代にとっては。
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絆 (集英社文庫)
小杉氏の作品はどれも内容的には無理な構成でつないでいるけれど、
読んでいて「この後、どうなるんだろう」という期待感を持たせる
ような作風は興味深い。
「父からの手紙」や「父と子の旅路」ほどの感動はないが、推理小説としては読み応えがある。
最近は小杉健治氏の作品ばかり読んでいるので、なんとなくどの作品も同じような作風になっている
感じを覚える。
例えば、あまり関係ないような人物を次々と登場させて、無理矢理にその人物を事件と関係付けて
物語をつなげていくというような作風がどの作品にも見られる。
また、信じられないぐらい兄弟思いで、情の深い被告人の性格にもかかわらず、自分の娘についてはそのような深い情を示さず、
「殺人犯の娘」として今後一生を過ごさなければならない、という自分の娘が持つであろうとてつもない辛さや悲しみ
については母親として全く省みることなく、無実の罪をかぶり続けるというのは、ちょっと矛盾が大きすぎて、すっきりしない。
テレビのミステリードラマもそうだけど、ミステリーというのはそのような内容にならざるを得ないんだ、と感じる。
それでも、やはり読み応えのある作品には間違いない。