「彼ら」の存在
人生のベストジャケTOP3に入ります。
初回限定版はザラッとした質感の紙ジャケで、
本のように開くとモノクロの見開き写真が一枚。
この撮影のために自分の(xs!)サイズに合わせ
オートクチュールで作ったという黒いセクシーな
ドレスに身をつつみ、プライベートでも憧れていたという、
ムッシュかまやつ、伊武雅刀とデュエットするkahimi。
曲名にもなっているジェーンバーキン主演の映画「まじめに愛して!」
をモチーフに、曲数は少ないながら‘架空のサントラ’として
制作されただけあって、ビジュアル、楽曲共にその世界観は完成度高し!です。
撮りおろしフォトブックと共に入っている
歌詞カードに記載された川勝正幸さんのライナーを読んで、
本当にこの映画が公開されるんだ!と興奮したのは私だけじゃないはず。
当時のkahimiとしてはめずらしかった日本語の楽曲
「若草の頃」(kahimi作詞・小山田圭吾作曲)は今聞いてもほんとうに名曲です。
‘わたしたちが手をつなぐとき すべての風景は理想へと変わる
かなしみの風がいま 虹に変わる’
これが初作詞とは思えないほど、日本語の美しさが光っています。
丘の上のパンク -時代をエディットする男、藤原ヒロシ半生記
藤原ヒロシ本の体裁をとりつつも、HFというキーパースンを一本の軸足としてひとつの時代を記録したドキュメント……そんなふうに読んでみるとかなり楽しめました。藤原といい川勝さんといい、良くも悪くも軽佻浮薄な流行の先端にいる人たちなので、嫉妬やゆえなき批判を受けてしまいがちだけど、音楽や雑誌という移り気でなんとも頼りないメディアのなかで、自らの意思と才能を信じて苦闘してきた彼らの業績やそのネットワーク力には感服します。ほぼすべての分野で縮小時代に突入し、「時代をエディットする」なんて暢気なことを言ってられないこの日本に、かつてこんな面白い時代があったんだと再確認し、つかのま幸福な時代の思い出に浸りました。インターネット普及のはるか以前、クリエーターたちがどんな発想でもの作りをしてきたのか。とくにメディア業界にいる人に読んでもらいたい。
クイック・ジャパン86
とてもいいインタビュー内容でした。
空知先生と三代に続く担当様との対談と言う名の飲み会。最高です。
先生が負の感情を糧に銀魂を書いたという内容も非常に興味深く、体調が悪いとき人はこんなところまで来てしまうのか。
という内容にまで触れています。
まあ、とにかく面白かったです。ニヤニヤしながら見てました。なんかもう対談からして『銀魂』なんです^ ^
変な話の時は先生の体調が良くないってことは解った。
お体に気をつけつつまた変な話を描いて欲しいなと思いました。
ピンクの心+2
ピチカートの野宮真貴のスタイリッシュなスタイルを知っているほとんどの人には、聴いた瞬間は、まるで80年代のアイドルソングのような無邪気なアルバムのように聴こえると思う。鈴木慶一&ハルメンズの面々が関わったということで、実は隠し味としてさまざまな遊びは含まれているのだが、それでもピチカートの東京のムードとは、別のアングラ的東京臭がするのがこのアルバム。これはお互い東京の音でありながら、ピチカートとムーンライダースが全く相反するバンドだったということで、全て説明できると思う。そして僕個人は、やはりピチカートにおける野宮真貴がいかに、小西との相性が良かったのかということを強く感じる。小西の歌を野宮ほど普遍性を持たせて歌ったボーカリストはいないし、逆にソロになってからの野宮を見ても分かるように、小西ほど野宮の個性を活かせる作曲家はいなかった。
ポップ中毒者の手記 約10年分
正直期待はずれでした。
これは、一概に著者である川勝氏に問題があるとは言えない気がします。内容の関連性が、当時の時代性と密接に結びついているため、今、初めて読む読者にとってはどうしても理解しづらいものであると思います。
著作の構成、内容においてではなく、今現在において販売されるような時代を超えて読まれるような書籍ではないのでは?とは思えてしまいました。
その年代に興味を持っている
異なる年代の方には理解しづらいものかもしれません。