うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー [DVD]
この作品を「うる星やつらっぽくない」と言って批判する人がいるが、僕はある意味うる星やつらそのものではないかと思っている。 ビューティフルドリーマーな僕らのみている夢、それがうる星なのだ。
そして夢を作り続けてきた「夢邪気」は押井守そのものであるように見える。
この映画は一見すると、誰もが青春時代に描いた夢、時間の認識の曖昧さ、現実と虚構、夢からの脱出
、そして夢落ち・・・のように見えるが夢落ちではないと思う。
少なくともラムの夢からは覚めている、だが夢邪気が最後に「ホンマあの人らと付き合うのは並大抵のことやおまえんで」と僕らに言い捨てて去ってゆく。
つまり今まで僕らが観てきたうる星やつらは夢邪気が僕らにみせてきた夢だったということではないか。
アニメという世界そのものが、僕らが観ている夢で・・・いつかは覚めなければいけない、ずっとその世界に依存していてはならないのだ、夢から覚めようと走り続けたあたるのように。
「ラム・・・それは夢だ、それは夢だよ・・・」その言葉は、僕らに言っているともとれる。
僕らがビューティフルドリーマーであるかぎり、きっと彼らは永遠にドタバタを繰り返す、彼らには永遠にたどり着けない未来がある・・・
それが僕らが望んだ「うる星やつら」だから・・・
高橋留美子劇場 (1) (ビッグコミックス)
高橋留美子劇場は面白いものや、涙してしまうような作品の集まりです。
高橋留美子さんの代表作は「らんま」や「犬夜叉」なんですが、
これは、人間模様を描いていておもしろいさくひんです。
高橋留美子劇場 3 (ビッグコミックス)
本当にだだの日常での事を描いている作品集です。
しかし、ささいなハズの日常の中でのドラマが、しっかりと描かれています。
気持ちの部分で共感してしまう部分が、所々に散りばめられています。
結婚なされている方、家庭を持った方(特にうる星やつらや、めぞん一刻世代の方)には 共感と共に、頷いてもらえる作品集だと思います。