ドラゴンクエストVIIのあるきかた―ドラゴンクエストVIIエデンの戦士たち
たいしたもんだよ。たかが1つのゲームのためにここまで極めるんだからさ。
まさに力作でしょういろんな意味で。
よく覚えてないんですけど製作に7200時間以上かかったと帯にありましたね。
それだけの分厚さ(アルティメットシリーズほどじゃないが、これには全攻略を
入れてないから。)で、内容はほんと半端じゃないです。
ほんの一例としていのりの指輪耐久テスト、カジノ3日でコイン100万枚、
1バトルで経験値1000万以上獲得の挑戦、LV99に至る経過時間と実際の強さやら、
膨大なエンカウント数からたたき出したモンスターの出現率およびパーティ構成やら、
仲間の会話から読み取る心理調査までなどまあ細かいことからズラーーー!っと記載。
何が凄いかって目次の次のページに最後のおまけダンジョンへのヒントが
載ってることですよ。普通は一番最後にもってきますよね、お楽しみとして。
それをあえて前面にもってきた。それだけ中身に自身があるということですよね。
実際読んでてすごく楽しめたし。かたっくるしい文章がびっしりと張り巡らして
いるのではなく、写真やイラスト、グラフに口調感覚の説明が良かったからでしょうね。
もっともそれはドラクエ7をやって知ってる人がであって、そうでない人は
分からないでしょう。誤解されがちですが攻略本ではないです。むしろファンブックとして
読んだほうがいい。いや役立つアドバイスはあるんですが、ネタばれも多数あるんで
初心者には向きません。
普通の攻略本には決してない膨大な情報量に、これはもう読み手としては星5が礼儀
というものでしょう。中身をみれば相当苦労したことが伺えますからね。
CD'PLOJECTさん本当にお疲れ様でした。
ドラゴンクエスト モンスター物語
人気ゲーム「ドラゴンクエスト」に登場するモンスターの知られざる秘話を綴った作品集。
ファン向けのものとはいえ、「アイテム物語」と同じくオフィシャル・公式本になりますので、読んだ事のある方はかなりの数に上ると思われます。
印象的なのは
「1」のメルギド攻防戦で竜王配下の六魔将がゴーレムを打倒せんと異界から混乱の呪文・メダパニを使用する「鬼面道士」を召還するも果たせず、大魔道カトゥサは詰め腹を切らされる形で竜王に処刑される・・・・。
「2」の機械兵「メタルハンター」はかつて「3」の時代に大魔王「ゾーマ」によって地下世界制圧のために作られた闇の尖兵だった。
幾星霜の時を経てハーゴンによって発見され利用されることとなる・・・・。
「3」では大魔王「ゾーマ」によって強力な魔物を「魔物同士の合成」という手段で産み出し、その結果「キメラ」という合成獣が誕生することになったが・・・まさか彼らの上位種である「メイジキメラ」や「スターキメラ」が元々は魔力を持った魔導士たちだったとは・・・・・・。
最も恐ろしかったのは
「4」の竜騎兵「ドラゴンライダー」の話。村を恐怖に陥れる魔物を旅の賞金稼ぎが倒しにいく。
が・・・現れたのは小型の竜に乗る戦士。
苦戦の末に戦士を打ち倒すが、その戦士の正体は自分よりも先に魔物退治に向かった青年だった。
「これは一体?」いぶかしむ男の前に乗り物だった竜が現れる。
実は竜騎兵の本体は乗っている「戦士」ではなく、乗せている「竜」のほうだったのだ!
竜は人間を次々と操り、上の戦士が倒されれば「その倒した相手」を新たな操り人形として使っていたのだった。
賞金稼ぎの心は青年を殺してしまった後悔故にすでに竜の手中にあった・・・。そして、「新たなドラゴンライダー」が誕生する・・・。
単なるものである「アイテム物語」よりも、魔物とはいえ感情を持ち、人間たちと同じように生きているモンスターたちを話の主題にしているので、ドラマがある分のめり込みやすいのです。
ドラクエ世界で「最弱の存在」であるはずのスライムたちが、いかにして厳しい生活環境に順応し、活動範囲を他のどのモンスターよりも広げていったのかが語られる「スライム年代記」も秀逸です。
交響組曲「ドラゴンクエストV」天空の花嫁
ドラクエ5はストーリーが秀逸でしたが、それを盛り上げる音楽もまた
秀逸で、オーケストラ版でさらに昇華していると言えます。
中でも、ゲーム中でここぞという場面で流れる「哀愁物語」は、この
アルバムで聴くと涙腺が緩んでしまうほどの出来でした。
ビアンカかフローラかで悩む主人公のモジモジした心情を表現した
「愛の旋律」も素晴らしく、感嘆の溜め息が出ました。
金管楽器が咆哮を上げる曲は割と少ないですが、その分随所で木管楽器の
美しいソロを堪能できるはずです。
ビジネスモデルを見える化する ピクト図解
ビジネスモデルの重要性はこれまでさんざん言われておりましたが、ビジネスモデルを
見抜くメソッドを紹介した書籍はなかったと思います。
本書では、このメソッドが随所に紹介され、日常の生活や新聞、雑誌から気になるものに
ついてビジネスモデルを見抜き、それを自分の在庫として貯め、新たなビジネスモデルを
発想する重要性が述べられております。
なぜあの人はあのようなビジネスを思いつくのだろう、自分には到底できないと
考えていましたが、自分も本書にあるようなメソッドを使えば発想できるかも
しれないと思える気分になりました。もちろん、訓練は必要ですが・・・。