サブウェイ・パニック [DVD]
話には聞いていたが今まで見ていなかった。リメイクの「サブウェイ123」の方を見てからこちらを見てみるという極めてイレギュラーな見方になりました。リメイク版もなかなか面白いと評価したのですが、これを見た後ならはっきり言って「リメイクは駄作」ということになります。まずロバート・ショーは普通は「ジョーズ」のというところでしょうが通の私には「ロシアより愛を込めて」のローバート・ショーであります。渋いですね。いい味出してます。こういう役はピッタシです。最後も彼らしい雰囲気と共に。最後という意味ではこの映画の最後の終わり方は圧巻です。ここのシーンだけ知っている人も多く、ウォルター・マッソーは意外とこのシーンで有名かもしれません。実に印象深い。それと日本の地下鉄会社のサラリーマンの4人が出てきますが、当時の日本人に対するアメリカの一般的な気持ちがそのまま表れていたのかどうかは分かりませんが実に摩訶不思議な人種として表現されてます。変な4人組で面白いですけれど・・・。今もあんまり変わらないかも??
サブウェイ123 激突 コレクターズ・エディション [DVD]
極々普通の出来にあると思います。期待値によって評価は高低しそうです。
舞台が地下鉄なので視覚的には結構地味な印象だと思います。
ストーリーはそれなりに緊迫感もあるのですが、
デンゼル・ワシントン演じる一介の地下鉄職員があそこまでヒーローになっちゃうのはやり過ぎ感も。
犯人役ジョン・トラボルタのサイコぷりはなかなか見所ありますし、こういう役はハマリ役ですね。
サブウェイ・パニック(The Taking of Pelham One Two Three)
地下鉄ハイジャックを描いた'70年代犯罪アクション映画の傑作『サブウェイ・パニック』のサントラ盤。
ただ疾走するのではなく、力強く前進し刻むリズム、時に音程を乱すメロディや信号機のような音をはさみ、終始硬派で緊張感のあるメイン・タイトルが素晴らしい。
その緊張感とリズムは、全曲に一貫していて、よくあるサントラ盤のような愛のテーマや、つかの間の休息とかの「総花的な曲のならび」にはなっていない、タイトな仕上がりもまた良いです。
エンドタイトルでのみ、後半で初めて安らぎのフレーズが顔を出しますが、その展開は、同時期の「エアポート'75のテーマ」を思い起こさせます。
動脈列島 [DVD]
「ブラック・サンデー」VS「パニック・イン・スタジアム」、「動脈列島」VS「新幹線大爆破」。さて共通項は? 噂によれば、「ブラック・サンデー」はスタジアム側の全面協力が得られたが、「パニック・イン・スタジアム」はスタジアムでの撮影は難色を示された(従って写っているのはほとんどゲリラ撮影とセットらしい)。一方「新幹線大爆破」には国鉄の協力が得られたが、「動脈列島」はやはり難色を示された――らしい。その理由は、扱った題材のアクチュアリティ=迫真性によるところが大きい。「新幹線―」や「ブラック―」が絵空事ということでもないが、「パニック―」や「動脈列島」は明日にでも起こりうるほどの真実味があるのだ。著名批評誌でその年のベストテンにも入った「新幹線―」に比べて完全に埋没した(興行的にもほとんどしょぼかった)感じの本作だが、鉄道騒音問題という社会派的な視点に犯罪スリラーを絡めた展開は、大映時代に「黒の試走車」を始めとする「黒の―」諸作を量産し、世界でも類例を見ない“企業社会派”作品群ともいうべきジャンルを確立しつつあった故・増村監督の真骨頂と呼べるものだ。現在見ても決して古びない、迫真の映画体験を保証する。
The Taking of Pelham One Two Three
~コッポラの「カンバセーション盗聴」や「大統領の陰謀」等、渋めの映画音楽家っぽいイメージのデヴィッド・シャイアの派手派手なサントラ。ビッグ・バンド・ジャズ・サウンド(ジャズ・ロック・テイストもあり)で、都会派アクション/サスペンス音楽を奇数拍子を交えてブチかましてます。12音階的なメロディーとノリの良いビート、凝ったアレンジ、ジェリー・ゴー~~ルドスミスの得意なパターンでもありますが、彼に匹敵する格好良さを持った音楽だと思います。疑う方は、まず映画を見てみてください。映画ももちろん傑作ですから。~