自分へのごほうび
著者が、この本の中で書いている気持ちは誰でも普段感じている事なのかもしれない。
誤解を恐れずに言えば、「誰もが思うフツーのコト」
だけど、この本の良さは、それをきちんと「言葉」にしている点だろう。
著者の感性の川を流れる様々な思いを、川下に流れ去る前にきちんとpick upし新鮮なうちに言葉にしている様子が想像できる。
私自身、ブログなんかをやっていて「思ったことを文章で書く」ってのは、口で言うほど簡単ではないと日々感じているので、こういう文章は素直に「凄いなあ」と思う。
しかも、(専業作家ではないためか)ありがちな技巧もなく、まさに「感じた言葉」で綴られている点が、読者の心に澱みなく入り込んでくるのだろう。
そして、言葉にするだけではなく、それを一般化というかもう少し大きな次元でとらえ、人生の指針や普段の自分を見つめなおす素材として生かしている点は、著者の意識の高さを感じずにはいられない。
しかも、決して無理して「頑張っている」様子ではなく、一つ一つを咀嚼しながら、依然として自分の言葉で。
エッセイというカテゴリーや本の装丁は女性向きではあるが、決して女性だけの読みモノではなく男性も十分に楽しめるし、ヒントを得られる本である。
プロフェッショナル 仕事の流儀 中学英語教師 田尻悟郎の仕事 楽しんで学べ 傷ついて育て [DVD]
本当に見てよかったし、これからも何度も見たい。
田尻先生の授業を受けた生徒はみないきいきとして、楽しく英語を
学んでいる。そこには、「勉強」の意識よりも「楽しさ」の意識が
上回っている。
そんな田尻先生も若い頃は、相当な失敗、苦労があって、紆余曲折
があった上での今の授業スタイルがあることが描かれている。
それが、最後の「プロフェッショナルとは?」の質問の答にもいき
ている。「プロフェッショナルとは、常にいろいろな場面でベスト
な判断ができる人だと思います。そのベストの判断ができる人は、
失敗を繰り返してきて、消去法をで答えを見つけられる力がある人
だと思います。だから、チャレンジをし続ける」
この言葉が一番心に残った。
プロフェッショナル 仕事の流儀 第VI期 漫画家 井上雄彦の仕事 闘いの螺旋(らせん)、いまだ終わらず [DVD]
漫画家もビジネスであると思った。アイディアを作り出す。絵を描いていればよいというものではないようだ。ストーリー、展開を考える。納得いかない場合には、何度も再考する。苦しいだろう。芸術家で残念ながら命を落とす人も多くいるが、井上氏の様子を見ていると、そんな芸術家の気持ちもわからないわけではない。苦悩の連続である。その苦悩を乗り越えた上で、至高の喜びがあるのかもしれないが、日々こつこつと積み上げている姿はすごい。バガボンド。絵とストーリーは魂の叫びである感じがした。
これってホメことば?
NHKのアナウンサーがみんなのうたに登場!
みんなのうた史上初だそうです。
ボーカルは、しゃべりで金もらってるけど、歌で金もらってわけじゃないっていう程度のうまさ。でもそこがよい味を出している。「なにげに」おもしろく、みんなのうたとしても「ふつーに」楽しめます。
プロフェッショナル 仕事の流儀 スタジオジブリ 鈴木敏夫の仕事 自分は信じない 人を信じる [DVD]
失礼ながら宮崎駿監督が強力な荒馬だとすれば鈴木さんは名ジョッキーですね、
仕事を祭りにしてしまうある種の芸術がかった仕事さばきは素晴らしいです。
スタジオジブリの数々の名作の裏側に彼の功績が隠れていることを知り、非常に勉強になりました。