戦艦大和ノ最期 (講談社文芸文庫)
戦艦大和。日本人の心にこれほど響くフネはもう出てこまい。戦争にはほとんど役立たずだった大和は、戦況がもう挽回不可能な時点で海軍のメンツのために捨てられた。
本書は、その乗組員の目を通して最期の数日間を冷静に描いている。旧仮名遣いであるが、それほど長くもないので、そのまま読むべきだろう。
国家は常に戦争に備えている必要がある。しかし、備えも運用も誤りだった大和と、無謀な命令に殉じた先人を忘れてはいけない。
また、20代でありながら、筆者を含めた若者は、現代とは全くレベルの違う高度な教養を身に付けていたことが分かる。本当に貴重な本である。
サウスバウンド スペシャル・エディション [DVD]
うーん、微妙ですよこれは・・・扱っているテーマや予告編をみたかんじではかなり期待していたんですけど。
なんか全体的に不完全燃焼な印象でした。エンディングも??でした。むしろ連ドラで10回ぐらいかけてやったらすごい面白いものになったてたかもと思います。キャストは良かったし。
あと中島美嘉の歌は良かったです。
生物用語集 (駿台受験シリーズ)
本書は駿台の関西を中心に活躍する講師と関東の講師が共同で作った1冊。
内容はというと、図も豊富で丁寧に解説がありかなり良い出来だと思います。
ある一つの用語を読んでいると、用語の意味が分かるだけにとどまらず、何が重要なのかも分かってきます。
この本は大学受験用参考書として書かれていますが、
丁寧に書かれているので高校での物理選択者が大学の生物の授業で困った時などにも非常に有益な一冊になるでしょう。
真夏のオリオン [DVD]
「時代考証」…もしこの映画にそれを求めるならば
ドキュメントかノンフィクションをうたったものを観たほうがいい。笑
勿論「命題に関わるようなもの」には考証は必要ですが
この映画は、主人公たちの人間性・心証が「すべて」です。笑
だから玉木という俳優を「見るのも嫌い」というのではなければ
きっと「楽しめる映画」ではないでしょうか?
その主人公が特攻・人間魚雷という「常套手段(?)」ではなく、
如何にそれらを避けながら
ひとりでも多くの部下を護り
勝利へ導こうとしたのか?が
悲惨な戦争の中で、深い人間性を通して描かれてゆく。
どこまでも「冷静なリーダーたち」の、
スリリングな頭脳戦がドラマティックに描かれていきます。
興味をもたれた方はどうぞ。笑
私は日本でここ数年、毎年のように作られてきた戦争映画の中では
この映画が良かったです。