帝都物語 外伝 [DVD]
帝都物語外伝となってはいますが、
小説「帝都物語外伝 機関童子」とは別の話となっています。
話の舞台が同じと言うくらいです。
内容としてはエログロというか・・・今までの帝都物語だと思って
見ると裏切られます。
シルエットで加藤の影がパッケージやポスターにありましたが、
嶋田久作さんの名前がなかったので、
やはり嶋田さんは出てきませんでした。
ただ冒頭の加藤なシーンは格好いいです(笑)。
一応、原作のキャラも出てきます・・・が、
扱いが酷いことになっています。
これはこれで『病んだ東京』だけを描いているんだと思うと納得できる作品です。
唯一、加藤の設定が変わっているのが納得いきませんでした。
帝都大戦 [DVD]
前作「帝都物語」は原作の圧縮版というか、
原作を駆け足で観ていく作品でしたが、
こちらは「初見でも楽しめるように」と気遣って作られたようにも思えます。
当時では分かりにくい「陰陽道」を超能力に置き換え描写しています。
ただ、加藤の五芒星の手袋などは印象にのこるように描写されています。
その辺りで「見えないけれど式神を使っているのだろうな」とか、
脳内補完で何とか。
また、サントラの曲名で
「復活−怨霊たちの慟哭−」「この身,我物にあらず」という感じのタイトル曲があるように、
この大戦での「加藤保憲」自体はナレーションでも語られますが、
戦争で死んでいった人間の怨念を「憑依」させているのではないかなと思わせます。
だから台詞もあまりなく、ただただ破壊し呪うだけの存在になっているのかと。
ラストはあっさりしていますが、噂だと加藤と一個小隊のバトルも予定されていたとか。
その辺りもあればもっと派手な作品になったと思います。
まるごと!東京魔人學園伝奇
10周年ということで、ファンブックの一環で出版されたようです。
中身は…、往年の魔人ファンの方々ならおわかりかと思いますが、SHOUT!クオリティです。
「そこをえぐるの?」「こんな載せるの?」「え、これでお金とるの?」と思うのが目に見えませんか。
本編が好きで、ファングッズは別に…と思っていたり、魔人ファンクラブに入っていなかった方は内容を見たらかなり後悔するかもしれません。
しかし、魔人が好きで、一度でも青春(笑)を捧げたのなら、惜しくないと思います。
内容としては、本の厚みに対して、剣風帖3割:外法帖3割:スタッフインタビュー1割:タロット3割です。
つまるところ、タロットは必要ではない。
私の場合は、『作品への愛』と『SHOUT!次回作への投資』だと思って買いました。
なので、贔屓目で☆3つ。
ノロイ プレミアム・エディション [DVD]
なかなかいいです!!ジャパホラ特有の怨念とか、ナミダちょうだいとか、「おいおい、これでお終いかよ、なんにも解決になってなんないじゃねーか!」みたいな定石ではなく、安っぽいワイドショー・ドキュメンタリー・タッチに始まって、どんどん諸星大二郎的、おっかな神憑かりの世界に移行していきます。変な女の人の隣に住む母子が事故で死んだり、アイドル霊能者が神社で何かに取りつかれたり、超能力実験少女が行方不明になったり、『霊体ミミズ』をおそれるアルミだらけのヘンなおじさんが大暴れしたり、公園で七人首つりをやってみたり、こういうこと興味本位みたいにツギハギして、佳境に入っていきます。ダムの下に沈んだ神社の儀式とか、犬の多い村とか、どこにでも飾ってあるカマとか、何かを暗示する『結び目』であるとか、思わせぶりな小道具の数々がまたイケてます。高度なSFXとか、バケモノの登場とかはなく、やたらに人が叫んだり走ったりするという、『エタイの知れない恐怖を人の観察できる形で描く』言わば『ラブクラフト的手法』がアヤしくおっかないです。ウチの子供達が、ものすごくこわがっていました。
アラマタ大事典
博物学者<アラマタ>先生は、とにかく楽しい人。その人柄の温厚さと好奇心から来る博学さには驚かされますが、この本は<博物学>の入門書のような形になっており、我が家でも中学生の次女から私まで、気軽に楽しく読んでおります。また、この本を入り口に子供たちが将来に向けて、自分の好奇心を育てていって
自分の人生の道標にもなる材料にもなると思います。お勧めです。