女高生100人(秘)モーテル白書 [DVD]
1975年制作の日活ロマンポルノですが、当時二十代前半の無名新人だった岡本麗の初主演映画として貴重。
ちょうどその頃に世間を騒がせていたという山梨県甲府市の女子高生集団売春事件に題材を得た作品だそうで、事件を取材するルポライターのヒロインを演じているのが岡本麗です。
岡本は俳優小劇場附属養成所出身で舞台の経験も多少あったので、演技には新人離れした安定感がある。
成人映画につきものの濡れ場もなかなか大胆。まじめに取り組んでいて好感がもてる。
後年、映画やテレビドラマの名バイプレイヤーとして開花するだけの原石を感じさせた、という気がします。
演出の曽根中生は神代辰巳や小沼勝らとならんで日活ロマンポルノを代表する有名監督ですし、共同脚本にはのちの相米慎二監督が杉田二郎のペンネームで参加しているから、ついつい期待してしまいましたが、作品としては不発に終わったようです。あくまでも私見ですが。
ドキュメンタリーの手法を取り入れるなど、くふうの跡も見られますが、総じて辛気臭くて退屈。
あの時代のアングラ系の日本映画にありがちなムードというか、ある種の挫折感を漂わせています。
35歳バースデー・コンサート
1971年から1981年の10年間は北山修にとっても日本にとっても大きな10年だったのでしょう。
25歳のときの若さとエネルギーの息遣いが聞こえてくるライブとは趣が異なっています。
小田和正の「花のように」だけでも聞く価値あり。その後歌詞が変わってしまった「さよなら青春」も貴重。
再CD化を心より期待する
歌鬼2~阿久悠vs.フォーク~
これだけ味のある歌集はめずらしいのではないでしょうか。
歌というのはオリジナルが一番いいに決まっていると思っていたのですが、
個人的にはオリジナルを超えるアレンジや歌声のものばかりです。
原曲では表現されていない音作りもすばらしいし、何より歌手の皆さんの
曲に対する愛情や熱意が伝わってきます。
全体的なアレンジとしては、アコースティックギターの音色が好きな方には、持ってこいだと思います。
一番意表を突かれたのは、渡辺真智子さんの「もしもピアノが弾けたなら」でした。