フォーレ:ピアノ作品全集(1)
名演です。フォーレのピアノソナタになじみがなかった自分は、
この室内楽シリーズで、フォーレってピアノソナタが多い作曲家なんだな、と知りました。
自分的には、夜想曲第4番変ホ長調が、一番フォーレらしさが出ているような気がして好きです。
それに、けっこうなお買い得価格で嬉しかったです。
フォーレ:ピアノ作品全集(2)
フォーレのピアノ曲はショパンのピアノ曲が好きな人は気に入ると思う。
舟歌は、ドラマティックでとくに3番がよかった。 ○
小品集では、幻想曲がよい。 ◎
前奏曲集 激しさがめだつ。 ○
ヴァルツ・カプリス ヴァルツとはワルツのこと。ショパンのワルツだと言われても疑わないかもしれない。印象が似ている。違うのは、和音が多い点。◎
ジャン・ユボーの演奏もすばらしかった。
フォーレ:室内楽全集第1集
ピアノ四重奏曲2曲が1969年5月、ピアノ五重奏曲2曲が1970年4月録音。いずれもフランスを代表する演奏家たちによるフォーレの室内楽である。注目は、ピアノ四重奏曲2曲にアンドレ・ナヴァラが参加していることである。この2曲だけでもこのアルバムは絶対に外せない。
作曲者のガブリエル・ユルバン・フォーレ(Gabriel Urbain Faure, 1845年5月12日 - 1924年11月4日)と演奏している作品についてちょっとだけ触れておくと、フォーレは、フランス南部、ミディ=ピレネー地域圏のアリエージュ県、パミエで教師だった父の元に五男一女の末っ子として生まれていて、幼い頃から教会のリード・オルガンに触れ、そこで天性の楽才を見出される。フォーレはパリの宗教音楽学校だったニーデルメイエール古典宗教音楽学校に学び、1861年に教師としてやってきたカミーユ・サン=サーンスにピアノと作曲を師事している。
ピアノ四重奏曲 第1番 ハ短調 作品15 1876-79年作
ピアノ四重奏曲 第2番 ト短調 作品45 1886年作
ピアノ五重奏曲 第1番 ニ短調 作品89 1903-06年作
ピアノ五重奏曲 第2番 ハ短調 作品115 1919-21年作
フォーレもベートーヴェンと同じく晩年に耳が不自由になった作曲家である。このアルバムの最後のピアノ五重奏曲 第2番 ハ短調 作品115はそういった中、一度手を付けたがなかなか進められず、長い中断の後仕上げたと言われている。それ故か不思議な曲想である。それこそ『フォーレ』沼にどっぷり浸かっているのだ。曇り空の厚い雲の間から覗く陽の光のような音楽である。
ピアノ四重奏曲2曲のアンドレ・ナヴァラのチェロも光っている。外せない一枚だろう。