Queen of All Ears
かなりいいねこれ!ラウンジリザーズのベストでしょう。No Pain for Cakesも
いいけど Queen of All Ears は、もっと熟成された感じ。ジョン.ルリーのソプラノも
名作 men with sticks の音になってるしね。jazzを聴く人はもちろん Rock好きにも
聞きやすいんじゃないかな。ジョンルーリーの妙なボイスが入った曲もあるしね。
Lounge Lizards
コンパクトにまとめられたフェイクジャズ。
破壊力を持ったアルバムだと思います。でも聴き終わった後にスカッとする
類の作品ではないです。
ロマンチシズムの薄皮の中に狂気を内包したサックス、頭の中を掻き回す
神経質なギター、炸裂する寸前でつんのめるドラム。それらがねっとりと
耳に絡みつきます。
やらなきゃならない事が山積みなのに、ただ時間だけが獏と過ぎていく
状態のあせり、苛立ち・・・そういった焦燥感を強く感じさせる音です。
被虐的な快感をもたらす格好良い音です。
Lounge Lizards
ジム・ジャームッシュなんかの映画にも出演している男前、ジョン・ルーリー率いるThe Lounge Lizardsの1枚目。プロデュースはマイルスで有名なテオ・マセロ。収録されている曲は全て2分から4分くらいのコンパクトなもので、トータルでも40分ないから、気がつくとすぐ最後の曲になってたりする。スパイ映画かピンク映画のサントラみたいな妖しいテーマが主体の音楽だけど、そこにアートリンゼイのパラノイアックなギターであったり、アントンフィアの上手いんだか下手なんだかよくわからない微妙にずれたドラムが絡むと、彼ら独特のフェイクジャズに姿を変える。すごく変。この変な感じが、長い間ロックばかり聴いてきた僕には、とっつきやすい。