首都消失《デジタル・リマスター》 [DVD]
この原作は首都がいきなり消失した場合、政治、社会、経済にどのようなパニックが引き起こされるのか、それに対してどのような対処がなされるのかといった問題をシミュレートした、いわば「社会派」の大人の小説である。だから、首都が消失する理由なんてべつにどうでもよいのだ(宇宙人の攻撃でも一向に構わない)、首都消失という設定自体一種のメタファーであると考えてもいいくらいなのだ。ところがこの映画は「日本沈没」みたいな大スケールパニック映画を狙ってしまった。そこが、まずかった。だいたい、首都が得体の知れぬ物体につつまれて連絡が取れなくなるってのは、映画化してもそんなにすごいものにはならないでしょう。だからパニックスペクタクルを期待してみるといまひとつだし、小説を読んでおもしろいと思ってみた人には、表面的にストーリーをなぞっただけの映画に思えてしまう。ちょっとどっちつかずかなぁ。
さよなら銀河鉄道999-アンドロメダ終着駅- [DVD]
「私はメーテル。鉄郎、999に乗りなさい」
プロメシュームは確かに滅ぼした筈にも関わらず、しかし、地球は未だ機械人間の手に
よって統治され、人間は細々と生活し、反乱を繰り返しては、次々と死んでいった…。
そんな中、鉄郎はメーテルからのメッセージを受け、同士とともにメガロポリス地球駅、
銀河鉄道999を目指す。しかし同士は次々と凶弾に倒れ、機械人間の脅威を知る。
それでも鉄郎を必死に守り、なんとか辿りつくも、999限定の99番線は瓦礫の山…。
だがしかし、その向こうにかすかに機関車の気配を感じる鉄郎。瓦礫を登ると、そこには
発車寸前の999が…。なんとか車掌の手を借り、999に乗り込むことに成功。
機械人間、プロメシュームを再び滅ぼすがため、鉄郎は、惑星・大アンドロメダを目指す。
しかし、まだそこにはメーテルの姿はなかった…。
人の生き様、限りある命、そして同士たちとの深い絆。
そして親子の愛憎劇、男としての勇気と希望、そして地球への深い愛情を描く。
激情とも哀愁ともとれる音楽とも相まり、非常に感動するシーンが多い。
激しい戦闘、懐かしい風情の列車の旅、そして友情…。感極まる瞬間を多々感じることとなろう。
銀河鉄道999
銀河鉄道999のソング集。テレビ版と映画版の2本からの歌が収録されています。全17曲で内容的にはバッチリおすすめでしょう。むかしテレビや映画で見てた人にはとても懐かしいはずです。SAYONARAも今聞いても切なくてなんともいえずいいですよ。
さよなら銀河鉄道999-アンドロメダ終着駅- [Blu-ray]
まず開幕した瞬間の映像美に圧倒されます。
幼い頃に劇場で観た記憶と大人になり改めてみるそれでは大きな差があるのは当然ですが、30年も前の作品がこれほどに美しいということに圧倒されました。
同時期のガンダム劇場版も3部「めぐりあい宇宙編」は単なるTV編集版ではなく映画専用映像がふんだんに追加され美しくなりました。それでもこの作品には遠く及びません。
ストーリー、音楽、映像美。
それらの調和が今風の派手でスピーディーな展開とは違いきれいに調律され「作品」と呼べる域に達していると感じます。
松本零士氏はちょっと・・・とか、アニメ映画ってちょっと・・・という方にこそ観て頂きたい作品です。