知事抹殺 つくられた福島県汚職事件
原発大国日本
本当にもう他人事ではありませんよ。
何もない日常がどんなに幸せだったのか
何もない日常にこんなに恐ろしい事が起きていた
僕は福島県で生きて戦っていく覚悟を決めました。
司法官僚―裁判所の権力者たち (岩波新書)
立法、行政とならぶ三権のひとつ、司法をつかさどる裁判官の世界がどのような位階構造になっていたのかを教えてくれます。
日本の司法において、「判事補・裁判官の任用と再任用、転勤、昇任、報酬、部総括指名、人事評価」および「裁判の運用、法解釈などの助言・指導」によって、絶大な権限と権力を握っているのが、「裁判をしない裁判官」であるところの、「最高裁事務総局」です。彼ら、司法官僚というエリートは、判事補時代から選抜され、特定のコースをたどって昇進していきます。こうしたエリートたちによる、司法支配は、従来の法解釈や見解を墨守する傾向を生み出し、ことなかれ主義を蔓延させます。
著者は、こうした司法官僚による支配打破のためにいろいろな提言を行います。基本は、裁判官のそれぞれの独立を確保し、情報公開を積極的に行うことでしょう。概ね首肯できます。