本怖シリーズ サウンド編~幽霊・お化け~
曲そのものをただ聞くだけならまったく怖くありません。
曲と題名の関連もよく分からないし(全部同じに聞こえる!笑)。。。
しかし!これをおばけ屋敷で流すとこれが結構怖い!
文化祭でおばけ屋敷を作る人には最適です!
幽霊伯爵の花嫁-首切り魔と乙女の輪舞曲- (ルルル文庫)
幽霊伯爵の花嫁、作者いわく『らぶ&ぐろ増量』の第2巻!
でもどちらかというと『らぶ&せつなさ増量』でした・・・。
主人公のサアラは相変らず良い性格してます(笑)
前巻で夫のジェイクに恋をしたサアラの、猪突猛進だけど乙女なアプローチが可愛いですv
サアラの行動はどこをとってもジェイクへの愛情に溢れていて微笑ましい。
今回の話の核である首切り魔に対しての啖呵も良かったな。
そして前の巻ではサアラやアシェリーゼ様や、ジェイクの息子のエリオスに食われがちだったジェイクも、この巻ではかなり印象変わってます。
というか、意外に情熱的で驚きました!
相変らず無表情で無愛想で何を考えてるのかわからないけど、彼は行動が凄かった!!
サアラに振り回されて可愛いひとの印象が強かったけど、彼も結構サアラを振り回すタイプですね。
むしろ私は惚れましたvv
何だかんだで割れ鍋に綴じ蓋夫婦。お似合いですvv
そして首狩り魔レニーと首なし幽霊ミミの話は涙なしでは語れない。
これは是非本編を読んでほしいですね。
いつか二人が幽霊だとしても穏やかに寄り添って暮らせますようにと願わずにはいられません・・・。
この話大好きなので是非今後もシリーズとして続いていってほしいです!
次が出たら迷わず買います!増田先生の挿絵もほんと素晴らしいv
ほんと頑張ってほしい新人さんですねv
幽霊人命救助隊 (文春文庫)
著者の「13階段」が好きで、本書も手に取りました。
…が、読み始めは、死語やくだらないジョークの連発で
正直、苦手な作品だと思いました。
しかし、読み進むにつれて、どんどん作品の世界に引き込まれました。
著者は、4人の登場人物の言葉を借りて、
いろいろな局面で、様々な問題で悩む人たちに対し、
「死ななくていいんだよ」「やり直せるんだよ」
「居るだけでいいんだよ」と、
時には具体的な解決策を示し、
時には自殺の恐ろしさ、割に合わなさを伝え、
ひたすらにエールを送り続けます。
そして、随所では、弱者が救われない社会や、
強者ばかりが肥える体制への批判も、
決して押し付けがましくなく
シリアスになりすぎずに主張しています。
根底に流れるのは、ひとりでも多くの
自殺志願者を救いたいという筆者の強い想いと
「一つ一つの命が、この世界を支えている」という、
人に対するあたたかい眼差しです。
最後のエピローグもまた気が利いています。
形としては長編小説なのですが、
たくさんのエピソードが詰め込まれ、
内容としては連作小説のようなイメージです。
個人的には、
「愛ちゃん」のお母さんの話、
指揮者を目指す少年の話、
空洞な自分を抱える若い女性の話、
そして100人目の救助対象者の話が
特に心に残りました。
いまいま自殺を考えている方は、
「本を読もう」という気持ちになれないかもしれません。
しかし、ひとりでも多くの方が本作を読み、
それをひとりでも多くの方に伝え、
結果として、自ら命を絶とうとする方が
ひとりでも減ってくれればと思わずにいられません。
非常によい作品です。