メメント [DVD]
普通に面白いと思います。事件自体は他愛もない話ですが、最後の落ちはあぁなるほどね、という感じでした。人によって見方はさまざまだと思いますが、構成や脚本は非常に良く出来ていると思います。ほかの方のレビュー同様、見るべき価値はあるとおもいました。こういうやりかたもありか、という驚きもあります。星四つで。
ひとり芝居
幼蚕文庫の1stミニアルバムです。
<聴覚部分>
総再生時間は16分12秒。全ての曲の作詞、作曲、歌唱を浮森(ちかもり)かや子さんが行っています。
どの曲も完成度が高く、何度聞いても飽きません。
通して聴くとなお一層不思議で魅力的な世界観に浸ることができます。
試聴で「いいな」と感じた方なら、おそらくは買って損はないと思います。
<視覚部分>
装画は桐沢十三さん、装幀は桐沢さんと浮森さんが共同で行っており、
ブックレットから帯裏までこだわりと遊び心が感じられ、作品の重要な一部になっています。
出てくるまつげうさぎが可愛らしいです。
聴覚と視覚で楽しめる、CDで所有する意味がある作品です。
(拙い文章ですいません。どうしてもおすすめしたかったので書かせて頂きました。参考になれば幸いです)
メメント [Blu-ray]
まあ、個人的な好き嫌いを書かせてもらう。(それが本来のレビューと言うものだろう)
クリストファー・ノーランほど日本で過大評価されすぎのハリウッド監督も珍しい。『ダークナイト』や『インセプション』などのマンガ映画がキネマ旬報などという権威ある雑誌のその年のベストテンに入るというのだから、本当に今の批評家諸氏は鑑賞眼が相当に歪んできているのだろう。
ノーランの出世作(ほぼデビュー作)である本作なども、その狂ったほどの評価の高さにはあきれかえるばかりだ。この映画もその荒唐無稽さから言って、完全なる「マンガ映画」(アメコミやマンガが原作の映画という意味ではない。マンガのような映画という意味)。何でこんな下らないストーリーをありがたがって崇めているのか理解を超える。
ブルーレイになったからといって買ってまで繰り返し見る必要性など全く感じない映画だ。
だいたいこのストーリー、主人公がある事件の所為で「記憶がすぐに失われてしまう」という極めて特異なシチュエーションを除いたら、ほとんど見るべきところのない話である。そもそもすべての謎が溶けた最後の時点で、この主人公のキャラクターには共感すべきところが一つもない、というのがもう徹底的に致命的である。
確かに見ている間の緊迫感はなかなかのものがあるが、それは、そうしたシチュエーションと、不気味なスリル感を盛り上げる音楽の功績によるところが大きいというだけ。
要は、思わせぶり映画。『ダークナイト』や『インセプション』も基本は同じ、思わせぶり映画だ。多くの識者が早くそういうトリックに気づかれないと、もっといい、まともな映画を見る機会がどんどん失われてしまいますぜ。
メメント [DVD]
構成が斬新ですね。そして複雑です。
僕はこの斬新さだけでも、☆4つぐらいあげられそうです(笑)
「今こうなっている。しかしなぜこんなことになっているのか?」
10分ごとに記憶がなくなってしまう主人公と同じように、観客も10分前に何があったのかわからない。
主人公と一緒に、わずかな手掛かりを頼りに謎を追求する。
物語の真相が徐々にわかっていく様は圧巻です。
観客は記憶力と推理力を求められます。
探偵映画のように主人公に引っ張られるように謎を推理するのではなく、主人公と一緒に推理していくのが、この映画です。
特典映像に、物語の進行が順番通りになっているバージョンがあります。ぼくは1回本編を観た後、このバージョンを見てストーリーをちゃんと理解できました。
僕はあまり記憶力がなかったようですね^^;
面白い映画です。
メメント・モリ
「こんなところで死にたいと思わせる風景が、一瞬目の前を過ることがある。」
「その景色を見て、わたしの髑髏(しゃれこうべ)がほほえむのを感じました。」
そんな風景が次々と現れる。あまりの濃密さにページをめくるのに疲れてしまうほどだった。
『インド放浪』『東洋街道』他から選りすぐった写真に藤原氏自らが強烈なメッセージを刻む。
そして最後に藤原氏はこう結ぶ。「読者はわたしの言葉や写真のいくつを感じ、いくつを十分に解釈し、そして、いくつを乗り越えてしまうことができるか。」
この本に出会って15年。真に解釈できた写真は1枚もないのではないかという不安。この本との格闘はまだまだ続くんだと思う。