トイ・ストーリー2【二ヵ国語版】 [VHS]
00-03-12、日劇プラザ(有楽町)
「もしもエミリーがもう一日だけ遊んでくれって言ったら、君は何だってするだろう?」
主人公のおもちゃ、ウッディのセリフに目頭が熱くなった。
おもちゃの人形である君には、子供から大人に成長したエミリーに捨てられたという悲しい過去がある。しかしおもちゃである君は、仮にエミリーが「もう一日遊んで」と言ったら、喜んで相手をするだろう? ゆっくりとうなずくカウガール人形のジェシー。
おもちゃの定め、その悲哀を思った。たった一日、捨てられるのが延期されるだけで、何だってする。それがおもちゃなんだと言う。
なんて受動的なんだ、すごく辛いじゃないか。
これまで「おもちゃの立場」なんて考えたこともなかった。遊んできたおもちゃのことを思った。電子ブロック、ポケットメイト、超合金、スライム。
壊れたから、遊ばなくなったから。そんな理由で捨てられたおもちゃ。
明日のことを言ってもはじまらない、今を精いっぱいに遊ぼう。おもちゃは高らかに宣言する。運命を正確に把握し、おもちゃは生きる。その潔さが悲しい。
CGで表現できる最大限度の遊び心やパロディー。アニメーションが、実世界の模倣に始まることを思う。
アニメで描かれる情景は、すべて人の手が創り出したものだ。大人が子供を思う気持ちが被さる。子供に見せたくない、またはややこしいことは描かなければいい。だから子供は、アニメが大好きだ。
日曜日の映画館は子供たちでいっぱいだった。さらに、館内には懐しい匂いが漂っていた。それは、お父さんの匂い。
ちょっとよそ行きの格好をして、子供を連れて来たんだろう。昔かいだことのある、心をくすぐるような匂いだった。
子供は映画を見て何を思っただろう。お父さんたちは、何を考えただろう。
00-03-12
メリー・ポピンズ ― オリジナル・サウンドトラック (デジタル・リマスター盤)
私の4才の娘がこの映画の大ファンで、繰り返し繰り返しビデオをせがむのです。親ばかなので車の中でも歌を聴かせたい、と思って購入したのがこのサントラ盤でした。デジタル・リマスター盤ということで、とても音質がクリアなのに加えて映画では切れている曲もしっかり入っている、おまけに最後のトラックに作曲のシャーマン兄弟のリマスター時のインタビューが入っていて「チムチムニー」をピアノで歌うんですね。それが映画の中のディック・ヴァン・ダイク(チキチキバンバンのお父さん!)の歌とも違う味わいで、世界中に夢を与えた映画人の「想い」が伝わってくるようで私もジーンと来ました。
スーパー・ユーロビート Vol.97
隠れた哀愁の名曲が多いCDです。特にいつもイケイケ系が多かったロリータやデレク・シモンズも、哀愁の歌でまた違った一面を見せてくれています。ボーナスCDの方は、うって変わってイケイケ系がメイン。1曲目や9曲目は、オリジナルよりもさらにノリノリで楽しめます。
トイ・ストーリー2【字幕版】 [VHS]
普通は続編は1作目より落ちることが多いのですが、この「トイ・ストーリー2」は違います。ジェシーやブルズアイの新しいキャラクターの登場や(おもちゃにとっては)波乱万丈のストーリー展開で楽しませてくれます。でも今度は楽しませるだけではなく友情の大切やおもちゃを大事にしようというメッセージもあります。中盤のジェシーの回想シーンはバックに流れる素晴らしい歌の効果もあって感動的です。他にも軽快な音楽とともに壊れたウッディをおもちゃ職人が修理していくシーンもテンポよく、最後のNGシーンも楽しい。1作目と同じぐらいの回数(数十回)見ていますがまったくあきません。