高校デビュー 14 -遠恋編- (マーガレットコミックス)
13巻で完結していたはずが遠距離恋愛編ということで14巻から新たにスタート。
時系列的には13巻最終話のラストシーンの手前の『遠距離恋愛時代』の二人ということで、
「あー……実際は描く予定なかったけど最近になって映画化の話でたから描いたんだろうなあ」ってのが透けて見えすぎています先生……。
カバー折り返しの作者コメントには「子育てまで描いてみたい」……先生それもう高校デビューちゃうがな。子育てデビューやがな!
まあ、それは冗談だと思いますけれど、この遠距離恋愛編はまだまだ続くみたいです。
内容は晴菜は相変わらず一生懸命で真っすぐで天然で愛すべき少女だし、ヨウは優しくなったし晴菜にベタぼれって感じでした。
遠距離恋愛でも互いに信頼しあっている二人はすごく素敵です。信頼しあってるから話の内容的にはいちゃいちゃが8割。不安になったりするのが2割。
全体的に安心して読めるけれど、それほど盛り上がりもしない。
大好きな作品だっただけに続きが読めて嬉しいのだけれど、大人の事情で再開というのが少し悲しいような……。
とても複雑な気分です。
青空エール 10 (マーガレットコミックス)
10巻のメインテーマは「1学年上の先輩」。
つばさ・水島・山田は、それぞれ部活で2年生と決定的な対立をすることになります。
現実にもそうですが、1年違いというのはしばしばソリが合わないもの。
じゃあどうするか。
つかず離れずを保って、引退を待つのも1つの考えです。
でも漫画がそれじゃ面白くない。つばさや山田はあくまでも団結しようとします。
「青空エール」のうまいところは、それで先輩が改心したりしないこと。
ひたむきさが常に受け入れられるわけじゃない。
リアルな壁にぶつかり、それでもあきらめない主人公たちに共感を覚えます。
「漫画でまで生々しい人間関係を読みたくない」という人もいるでしょうが、これからも厳しい部活ものとして、続いて欲しいと思います。
青空エール 7 (マーガレットコミックス)
今までの青空エールで一番せつなかった。
私たちの高校3年。吹部ではないのです。
でも県大会代表常連の歴史を破ってしまった私たち3年。非難された先生・・・
今高校3年の末っ子は吹奏楽部でコンクールは終わりました。
トランペットを買ってくれでなくて私は「部活用の自転車を買ってくれ」でしたが。
まるで私の高校3年のことを思い出すようでした
青空エール 6 (マーガレットコミックス)
吹奏楽部を去った先輩を呼び戻すべく、主人公たちは先輩の家の前で演奏を行うこと決断。
果たしてその結果は……。
「去る者追わず」となることが多い現実。
私も吹奏楽部経験者ですが、森先輩のようにフェードアウトしていく仲間を見送るしかなかった昔を思い出しました。
作中の高校生達が見せる一途さが、冷めた大人になった自分にはまぶしいです。
恋愛だけじゃなく「部活もの」の良さが発揮されている作品だと思います。