ゴハおじさんのゆかいなおはなし エジプトの民話
中東やイスラム教国で昔から語り継がれて来た有名な民話をカナダ生まれの翻訳家ジョンソン−デイヴィーズが再話しエジプト人画家の素朴なイラストを添えた愉快な一冊です。
『ゴハおじさん、市場へいく』ロバに乗るゴハおじさんが自分の背中にかごをかついだ理由。『ゴハおじさんとくつ』昼ごはんに招かれたと来た6人の悪戯者にゴハおじさんがした見事な仕返し。『ロバは何頭?』ロバの頭数が合わず悩むゴハおじさんの変な納得の仕方。『おやしきのえんかい』悪ガキ達を上手い嘘で追い払ったゴハおじさんですが・・・・。『ネコはどこへ?』折角買った羊の肉を奥さん達に全部食べられ猫の仕業と言われて悩むゴハおじさん。『水あび』川で泳いだ時服を盗られたゴハおじさんが考えた変な対策。『クマ狩りにいったゴハおじさん』ゴハおじさん流クマ狩りの変な喜び方。『ゴハおじさん、強盗にであう』道で二人の強盗に出会ったゴハおじさんの見事な知恵。『二十羽のガチョウ』近所の人から預かったガチョウが一匹足りない事実を絶対に認めないゴハおじさん。『だんまりのゴハおじさん』喋らないと賭けをしたら何が起きても意志を貫く頑固なゴハおじさん。『また、どろぼう』真夜中家に入られた泥棒に言い訳してかわすゴハおじさん。『ゴハおじさん、おふろ屋さんにいく』公衆浴場に行ったゴハおじさんは見かけで態度を変える世話係を戒めます。『むすこに世の中をおしえるゴハおじさん』他人が自分をどう思うかを気に病む息子に教え諭すゴハおじさん。『あたらしいロバ』年寄りのロバを若いのに換えたくなったゴハおじさんでしたが・・・・。『ゴハおじさんと三人の賢者』遠くの国から来た三人の賢者が出す難題にとんちで答える「一休さん」の様なゴハおじさん。
本書は児童書ながら人からどう思われようと気にするなという教えが日々ストレスを抱えて現代社会を生きる大人にも役立つ貴重なヒントとして強く心に刻まれました。