リアルタイムウェブ-「なう」の時代 (マイコミ新書)
「リアルタイムウェブ」というタイトルであり,実際にそれを紹介し,それが将来の方向だとさししめしている.しかし,著者がほんとうに書きたかったのは,ポスト・グーグルの Web はどうなるかということだったのではないか.リアルタイムウェブはそれに関するひとつのながれだが,すべてではないだろう.
これまでの Web つまり Web 2.0 というキーワードにかわるものとして,著者はクラウド・コンピューティングとソーシャル・メディアとをあげている.これらはかならずしもリアルタイムのものではない. リアルタイムと直接関係はないが将来の方向として重要なことが,この本にはほかにもいろいろ,ふくまれている.
そのことじたいは評価するべきだが,「リアルタイムウェブ」というタイトルがあたえられたことで,それらに注目があつまりにくくなっていることに対しては,すこし減点が必要だろう.
図解アメリカのソーシャルメディア・ビジネスのしくみ
ソーシャルメディアがあれば集客が出来る、
という風潮はここ数年の動向です。
確かにそういう面もある半面、
単一のものでは難しく、また、一部の人を除いては
集客が出来ずに、結果辞めてしまう事が非常に多い。
そういった負のスパイラルに陥る前に、
失敗事例なども紹介されている同書を読むと
「闇雲に飛びつく」事から回避出来るため、
そもそも失敗せずに済んだり、
またチャレンジする前に参考に出来るポイントが
多くあるため、成功率も上がるのではないかと思います。
認識が新しくなる1冊です。
新ソーシャルメディア完全読本 フェイスブック、グルーポン・・・これからの向きあい方 (アスキー新書)
ソーシャルメディアとはどんなものなのか、
ということを大まかに知りたくて、
読んだ本。
フェイスブックをはじめとするソーシャルメディアの具体例から始まり、
ビジネスへ生かすにはどうしたらよいか、
今後はどのような方向に向かっていくのか、
というようなことが書かれている。
私の知りたかった、
ソーシャルメディアとはどういうものか、については、
最後の方にまとめられていて、
曰く、
「実社会のビジネスにたとえれれば、新人社員に配られるマニュアルがグーグルだとして、先輩社員の経験値や経験則がソーシャルメディアです。暗黙知の情報は、形式知よりもさらに貴重で膨大です。」
p216
なのでソーシャルメディアとは、
ヒトとヒトとのつながりが、
まずはじめにあってこそのものなのだと思う。
ソーシャルメディアとは、
ヒトとヒトとのつながりを、
今までにはなかったような形で、
加速させることができるもの。
そしておそらく、
ソーシャルスキルのもともと高いヒトは、
ソーシャルメディアが無くても強いけど、
ソーシャルメディアがあるとさらに強くなるという、
そういうものなのだろうと思った。
グルーポン、ポンパレ・・・儲かる! フラッシュマーケティング クーポンサイト完全活用ガイド
フラッシュマーケティングの基本的な事柄と、
どのように使われているのかの事例が
掲載されています。
これからやってみようと思う方は
少し参考になる部分もあると思います。
一度使われたことのある方であれば
ほぼ知っている内容ではないかと思います。
バイラル・ループ あっという間の急成長にはワケがある
Amazon Vine 先取りプログラム™ メンバーによるカスタマーレビュー (詳しくはこちら)
著者は48歳で、元Forbesマガジンオンラインのジャーナリストだったようだ。
すでに英語版はアメリカで出版されていて、Newser.comによる「ビジネス書年間ベスト10」にランクインしたという。
日本語訳は非常にわかりやすい。
翻訳本はその読みやすさが訳者の能力によるところが大きいわけだが、英語特有の表現を日本人にわかりやすいように意訳しているためだろう。努力が見える訳出がある。
さて、内容について。
「バイラルループ」というのは、ウイルスのように情報が広がる現象をいうのだという。(バイラルループという言葉は私は知らなかったが、バイラルマーケティングという言葉は、一般語としてIT用語辞典には2002年に登録されている。)
書き方としては、具体的な政治家や企業の例を挙げて、それらが「バイラルループ」の手法をとり大きくなっていったという主張だった。
海外事情やIT企業に通じている人ならば、面白いだろうが、あまり日本では知られていない企業もあり、その辺は読み手を選ぶだろう。
さすが元ジャーナリストということで、事実については、かなり細かく書かれているが、あくまですべて『「バイナルループ」によってこれら政治家・企業はうまくいった』といいう具体例として書かれているだけで、最後は少々冗長にも感じた。
エピローグでは「地球もバイラル、人類もバイラル」と締めくくるのだがそこまで一般化していいのかと疑問も残る。
とはいえ、全体としてはこの業界が好きな私としては楽しく読めた。
詳細の説明は本誌に譲るとして、「バイラルビジネス成功の条件」として要件を抽出しているところは参考になった。
1.ウェブスペース
2.無料
3.統合化のためのツールを提供
4.コンセプトが単純
5.バイラルループの種を内包
6.成長が加速度的
7.バイラル係数が高い
8.成長が予測可能
9.ネットワーク効果
10.相乗効果
11.他の追随を許さない
12.究極の飽和状態
いずれにしても、海外のバイラル業界(?)を語るためのネタとしてはいい材料が多いといえるのではないでしょうか。
ちょっと知人に語ると「へぇ〜」と言われる内容ですね。きっと。