キセル(煙管)中
コスプレ用に購入しました。
結構ニスの塗り方にはムラがあるものの、粗探ししなければ目立ちません。
あと、転がって結構高い処から落としてしまったのですが、全然大丈夫でしたよ^^
長さもせいぜいこれくらいかな・・・というのよりも大きく、原作に近いものでした。
今コレを眺めながらレビュー書いてますww
もっと知りたい葛飾北斎―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
90歳まで生きて、日本だけでなく世界にその名を知らしめた北斎の生涯と代表作を簡単に知ることができる好著です。
どうしても浮世絵版画である錦絵の北斎に目が行きますが、習作の時代や読本挿絵、肉筆画、絵手本と幅広い作品を取り上げ、よりその画業の素晴らしさを浮き彫りにするような編集がなされていました。
筆者の永田生慈氏は、太田記念美術館副館長兼学芸部長、葛飾北斎美術館館長で、北斎に関する著作が多い研究者です。
本書での特徴は、北斎の肉筆画の魅力を存分に伝えている所でしょうか。精緻な表現、豊かな色彩、個性的なモティーフ、どれをとっても1級品の作品です。実際に美術館で対面した時にその素晴らしさは実感できるでしょう。
36ページに掲載してありますが、「酔余美人画」での芸妓の表情、しぐさ、衣装、小道具など、見飽きない作品を紹介しています。首の角度は不自然なほど曲がっていますが、それがこの作品の個性を強調し印象付けているのです。
71歳から取りかかった「富嶽三十六景」がやはり有名で、52ページから掲載し説明を加えています。それぞれの作品の狙い、意図、隠れた意味などが説明されており、知っているようで知らない世界を分かりやすく解き明かしてくれました。「神奈川沖浪裏」などは、ドビュッシーに交響詩「海」の制作意欲を掻き立てたと言われているようなに、作品のインパクトは今でも如実に感じます。この作品をじっくりと眺めているとその凄みがまざまざと伝わってきます。
「北斎漫画」に代表される刊本や様々な肉筆画、妖怪画も収録してあり、画狂人という名にふさわしい活躍ぶりを確認できます。まさしく江戸時代を代表する絵師で、浮世絵の大家でした。
キセル*煙管・小町きせる
初めての煙管でこちらで見つけて購入。思ったより全然まともで吸えます。ただ煙管の宿命で手入れが面倒くさい。その点は色々試したが最初に試したのはお湯を通すですがこれのせいか胴体部分の塗装にヒビが入ってしまいました。お湯が高熱過ぎたようです。次は100キンのストローを洗う小さなブラシ。これはなかなかです。今はやはり100キンの子どもが遊ぶモールを使ってます。消毒用のアルコールを少量中に入れてモールを中に通すとキレイになります。参考までに。
magic hour
昼と夜との境目が曖昧になる夕暮れの時間帯。黄昏時や大禍時(逢う魔が時)など様々な呼び名があるこの時間は、昼と夜だけでなく色々なものの境目をぼかしてしまう。
『Magic Hour』は、そんな薄暮の世界がどこまでも延々と続いている。
アコースティック・ギターとベースによる簡素で朴訥とした演奏をバックに、フォーキーでノスタルジックなメロディが流れていく世界。
この音楽を聴いて、あなたは田舎の夕暮れのような甘酸っぱい情景を想像するかもしれない。そんな田舎の田園風景の中、あなたは今までみたことのない生き物に突然出くわす。怪物かもしれないし、妖怪かもしれない。とにかく、得体の知れない生き物だ。
ただ美しいだけではない。薄暮の時間帯がもっている美しさと不気味さがこの世界にはある。学校からの帰り道、いつもの四辻を横切ろうとしたら知らない場所に来てしまった。あちらの世界とこちらの世界の境目が曖昧になり、繋がってしまうような、なんともいえない日本的な暗さがミソであると思う。
美しい夕暮れの後には深い夜の闇が口を開けて待っている。早く帰らなければ暗くなってしまうという現実的な不安と、暗くなると何かが現れるという空想的な不安が、この音世界にはある。
安易な宅録フォークと思うなかれ。美しいゆるさの中に浸っている。すると、そのあまりの美しさに寒気がしてぞっとする。これみよがしに暗くないのに、何故か暗さを感じる。そんな稀有なフォーク・アルバムだと僕は思います。
こんな世界はなかなかありません。幼少期の薄暮のトラウマがよみがります。