風間ビクトリーつんちゃんのばっちり時事評論

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トレーン Nゲージ おあそびレールII 商品にNゲージお遊びレール'Uとあるが、中身は、Nゲージ模型レールではありませんでした。誤解のないように。
ジョン・ケージ著作選 (ちくま学芸文庫) 本書は、ケージの1954年から81年至る7つの音楽論を収めたものだが、いずれもどこかユーモラスなところがあって、それは彼の音楽の本質とも関係している。たとえば、辞書では、音楽(music)の直前の項目は茸(mushroom)であるが、ケージによれば、「人は茸に熱中することによって、音楽についての多くを学ぶことができる」(p16)から、彼は茸と現代音楽を類比しつつ論じる。そして彼は、茸に造詣の深い植物学者でもあるのだ。「われわれはどこで食べているのか? そして何を食べているのか?」(1975)は、全篇が食べものの話であり、ケージが人為よりも自然や環境に大きな関心を向けていることが分る。「あなたが自分の書いたものの中で印字法にあれほど重要性を与えているのはなぜか?」という質問には、「ほかにすることがないから」と答える(p75)。邪気のない、人を食った"おとぼけ"がケージの魅力の一つだろう。名曲(?)「4分33秒」だってそうだ。現代音楽といえば、どこか尖がっているものだが、ケージの音楽には、たとえば私がよく聴く「プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード」がそうであるように、何となくユーモラスで、肩の凝らない爽やかさがある。本書を読んで、私はその理由が分ったような気がした。
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