シンドラーのリスト スペシャル・エディション [DVD]
私がこのシンドラーを見たのはどのような経緯であったかは忘れましたが、この映画の持っているくらい陰が私を引きつけたのだと思います。私もこのドラマの当時、神戸で3歳の頃空襲にあって、焼夷弾と火の粉の中を、母に手を握ってもらい、布団をかぶって逃げ回った記憶がはっきりと蘇ってきます。途中で見た黒こげになった赤ちゃんを抱いた親子、、、そして戦後の焼けた暗い町のイメージがだぶり、あのシンドラー、、のテーマ音楽が流れて来るとつい涙してしまいます。あのドラマの中に置かれた人達のせっぱ詰まった状況が、ひしひしと伝わってくるのです。この音楽を演奏しているイツァークパールマンも’45年生まれのユダヤ系アメリカ人で、このバイオリンを採用されたことは実にこの映画を成功に導いた一因だと言えます。独特のビブラートによる節回しは、さらに涙を誘うのです。未だにこの映画がDVD化されていないのを知って残念に思っています。イラク戦争の早期終結を祈って止みません。
シンドラーのリスト
イツァーク・パールマンが弾くテーマソングは、聞いているだけで涙が溢れてしまうほど、魂にガツンっときます。あの曲を聞くだけでも、いや聞けるだけでもこのサントラは『買い!』です。天才ヴァイオリニスト、パールマンが弾く曲は、映画の中でも非常に効果的に使われています。変に感傷的でもなく、わざとらしい涙を誘う演出でもなく、自然と『心』に伝わってきます。映画もさることながら、このサントラも表面的な感動ではなく、『魂』まで届く、勢いのある奏でを体感できます。
シネマ・セレナーデ
ご存知の方もおられると思いますが、オバマ大統領の就任式にイツァーク・パールマンとヨーヨー・マがそろって演奏していました。二人のことですから、すばらしい演奏だと思います。
このアルバムは、すばらしい名曲の数々で、どれもパールマンの名演奏を堪能できると、思います。クラシックの演奏と違ったパールマンの包みこむような演奏を聴きたい方には、もってこいの作品だと、思います。
話はそれますが、就任式の演奏は屋外で演奏するのではなくて、屋内の演奏を中継してほしかったです。そのほうが、いい演奏が聴けたのではないでしょうか。私の個人的なわがままですけど・・・。
Schindler's List
さて、最も印象的だったのは、案外難解だったということです。
なぜかというと、ひとつのセンテンスが長目で、構文を一気に
つかみにくい事。それから、地名、人名等、固有名詞に
聞き覚えのないものが多く、時間をあけて読むと、
”この人誰だっけ?”状態におちいり易い事の二点の
ためだと思います。
単語自体は、他の Level 6 (3000 words) と変わりはない
訳ですが、特に上記二点の理由で、スピードリーディングの
練習用にお勧めします。
*SCHINDLER''S LIST PGRN6 (Penguin Joint Venture Readers)
私が高校一年生のとき、学校の副読本として、この本が配られました。
授業ではやらないけれど、試験に出るから、といわれ、はじめは嫌々ながら読んでいました。和訳本や映画を見たことがなかったので、最初はまったく意味がわからず、何でこんな本を、と思っていましたが、読み進めていくにつれ、どんどんこの本の魅力にひかれていきました。
ナチスドイツによるユダヤ人の迫害。
それに疑問を抱き、ユダヤ人の命を救うために戦うドイツ人、オスカー・シンドラー。
それを支える仲間たち。
戦うといっても、面と向かっていくわけではありません。
巧みに相手を欺き、なんとかユダヤ人を保護しようとするのです。
そのためならお金も惜しまない。
自分が危険にさらされようとかまわない。
シンドラーの、そういった想いの強さに胸を打たれました。
戦争における過酷な状況の中に灯る、ほんの小さな、けれど暖かい、希望の光。
読み終えて、本当に感動しました。涙が止まりませんでした。
今では、とても大好きな本となっています。
この本はPenguin Readersの中でもレベルの一番高いものとなっていますが、高校生以上なら読めないことはないでしょう。現に、私にも読めたのですし。
日本語で読むのもいいですが、原書で読むとなおさら感動すると思います。英語力のアップにもつながりますしね。
ぜひ一度、読んでほしい一冊です。