武田信玄2 日本語 Best Selection of GAMES
兵が一人ひとり、一人分の人間の働きをします。この陣形は突撃が強い、などという設定はなく、「陣の形」そのものが戦いに関わるのは斬新です。また、武将各々の能力差は「政治力」「統率力」「戦闘能力」などと分かれており、それのみで武将の特徴をあらわしています。
信長の野望シリーズに見られるような「武将固有の特殊技」などの、ゲームとしての面白みは増加させてくれてもリアリティを損なわせてしまうような要素は削られ、それが実戦シミュレータといって良いほどの質を出しています。
外国製のゲームだからか、掛け声や武将の顔の絵、また武将説明などはおかしなところが多々ありますし、また武将の能力値の設定も偏見がひどかったりします(丹羽長秀や鳥居元忠らは特におかしい)。それに関しては知識不足かとも思われます。
もうひとつ注意ですが、画面の質は悪いです。
でも、一番現実に近いいわゆる戦国物のゲームは今のところこれではないかと思います。やり始めてみると非常に面白いですので、買うことをお勧めします。
武田信玄 風の巻 (文春文庫)
タイトル通り、武田家というより、武田信玄個人に
スポットが当てられており、信玄の知略、展望、策略、思想等が
京上洛や戦に絡めて、一つ一つ細かく書かれています。
父・信虎との策謀、上杉謙信との川中島の決戦、
徳川家康との三方ケ原の合戦、桶狭間等々の戦は
しっかり書かれています。
織田、豊臣、徳川とは違う側面で、読めると思います。
信玄死後の武田家に関しては、ほとんど書かれていません。
(信玄死後に関しては、別書武田勝頼に書かれてます。)
武田信玄 (講談社 火の鳥伝記文庫)
武田信玄の生涯の概略が過不足なく書かれている。
子供のための戦国入門本として良いと思う。
「上杉謙信は正々堂々を好み、戦いも正面から仕掛けた。だが信玄は勝つためならなんでもやった」
という趣旨の一文があった筈だが、その実利至上主義が素晴らしい。
NHK大河ドラマ 武田信玄 完全版 第弐集 [DVD]
学校の歴史やシミュレーションゲーム等で得ていた武田信玄という武将のイメージを、根底から大きく変えさせられた作品です。信玄といえば「無敵の騎馬軍団」「戦国時代最強の武将」といった、「武」のイメージが強い武将でした。それは風林火山の旗印や、川中島の合戦といった非常に有名な事象が前面にあるからです。しかしこの作品に出会い、信玄のイメージが一新しました。強烈なリーダーシップを持ち、内政面でも非常に優れた文武両道型の武将であるという事が判ったからです。また周りを固める家臣団の素晴らしさ、なぜ勝頼の代になって武田家が滅亡するのかが不思議なくらいの最強さではないでしょうか。信玄の人間像は「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」という文言に全てが集約されていると思います。戦闘以外の人間ドラマも圧倒的で、俳優陣、脚本、演出、音楽などが見事に融合し、まさに傑作の誉れ高い作品であると確信します。さらにオープニングの風林火山も見事で、何度見ても見応えがあります。ちなみに台詞の助詞云々の件に関しては、個人的には大成功であると思います。違和感は感じませんし、セリフがストレートで良かったです。
NHK大河ドラマ総集編DVDシリーズ 武田信玄
原作は確か,新田次郎.なんといっても,晴信(信玄)の母親役の若尾文子のナレータがいい.西に進んではいけません,つまり京に上ってはいけません,とナレータは言っていました.つまり,信玄にとって西は鬼門だったのでしょうか.でも,このナレーションがDVDに入っているかどうかはわかりません.僕がTVで見た記憶に依ります.今川義元役の勘九郎はうますぎ.北条氏康役の杉良太郎もいい.信長役の石橋凌も悪くない.信玄から見ると若造だろうから,適役だったかな.桶狭間の戦いでの信長の勝利は,信玄から信長への情報提供によるという解釈が僕には新鮮だった.ライバル謙信役は柴田恭兵で,やけにナルシストっぽい.諏訪御前は,南野がやってました.そして,信玄ですが,荒々しい勝新風のだるち?顔をイメージしますよね,普通は,でも,中井貴一が演じる静かで思慮深い信玄は甲斐を囲む山並みのようで信玄の深みを感じさせます.ふぞろいの林檎,以後のこの作品で中井貴一の演技は深くなった,と勝手に思ってます.彼のお父さん,佐田啓二は八ヶ岳が好きだったのでしょうか.確か山梨の国界で事故に遭われたと聞いています.中井には,甲斐,信州が舞台のこの作品には並々ならぬ思いがあったのかもしれません.