イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」
著者はイシュー度(解かなくてはいけない本質的な問題)を横軸、アウトプットのクオリティを縦軸におき、重要でない問題のアウトプットのクオリティを高める無駄な努力=犬の道を通るのでなく、遠回りなようでもまずイシューを見つける能力を高めるべき、と主張する。プレゼンテーション作成や顧客向けにアドバイスを提供する業務をしながら、実際に犬の道を通って痛い思いをしたことのある人間にとっては、まさに膝を打ちたくなる素晴らしい内容だ。他方で、実務経験があまりない人がこの本を読んだ場合、果たしてこのメッセージが本当に伝わるのかは疑問に思った。犬の道を通った経験があるからこそ今の著者のメッセージが説得力があるのであって、実は犬の道は誰しも一度は通らなくてはいけない道なのではないだろうか。
本全般としては、「頭で汗をかく」技法がたくさん散りばめられており、非常に役に立った。何度か読み返して、完全に自分の身につけていきたい。
2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)
経営コンサルタントの神田さんによる近未来予測本。
経済や通貨といった個別の事象でなく、
歴史としての流れを大きく俯瞰した予測本になっています。
といっても一般人にとって役立たないわけではなく、
むしろ今後の経営あるいは個人のキャリアを組み立てるうえで
知っておくべき点が多数。
特に会社というシステム自体がすでに寿命が尽きつつある、というのは
経営者なら実感することが多くあるのではないでしょうか。
とはいえたくさんの社員を抱えている身では本音を言えない、というだけで。。。
人口動態をベースにした予測や歴史70年ループ説等は
氏の過去の著作ですでに出ていますが、
それを一般人のキャリア形成にも応用できるように解説しているという点で
価値があります。
値段の安い新書で出したのも対象読者層を考えてのことでしょう。
あと神田さん自身の会社の経営の失敗の話も、
こうやって聞いてみてちょっと納得するものがありました。
ここ2、3年、メルマガとかWebサイトとか見てても、
なんだか妙な、押さえつけられてる感じがありましたからね。
これどう見ても神田さんはレビューしてませんよね、みたいな。
近未来の各国の盛衰予測がひとつの地図にまとめられているページがあり、
個人的にはそれが特に役に立ちました。
賛否両論はあるでしょうが、
一度は読んでおいたほうがいい本だと思います。
考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則
本書は何度もかみしめるように読んでそこに含まれる栄養を自分の
血肉とするまで使いたおす本です。
ドラッカーの書籍が経営の大系を記したことで尊敬を勝ち得たように、
ビジネス分野における問題解決法と論理的なコミュニケーション法の
大系を記したことがこの本の偉大さです。
しかし、考える技術(問題解決法)を学ぶにせよ、
ロジカルに書く技術を学ぶにせよ、
予備知識なしにこの本を読むと、とっつきにくさを感じるかもしれません。
それは「考える技術・書く技術」が大系を余さず記した本であるがゆえです。
本書のとっつきにくさは、英語をはじめて学ぶ人が何でも載っている
分厚い英文法辞典で勉強するシチュエーションに似ています。
何でも載っているため全てを一度に理解し切れません。
それならば要点だけをかいつまんで理解すればよいかもしれませんが、
予備知識が乏しいほど、どこが重要なのかはわかりづらいでしょう。
最初はもっと分量の少ない平易な文法ワークで、
重要事項に絞ってざっくりと理解するほうが早く上達します。
たとえば、問題解決法なら「問題解決プロフェッショナル」
ロジカルに書く技術なら「論理思考と発想の技術」
解決策を分かりやすくプレゼンするなら「マッキンゼー流プレゼンテーションの技術」
これらをさっと読んで要点をつかんでおくと、
本書をより早くより良く理解できると思います。
個人的には本書の第3部がとくに有益でした。
問題は定義できればその半分は解けていると言われますが、
問題を定義するとはどういうことなのか、
どう定義すればいいのか第3部では詳しい解説がなされています。
ロンポス505ピラミッド
数十万通りの組み合わせが可能な12個の部品と問題集、という製品構成は、同じ製造元の他製品と共通。
部品とケースの造りは『LONPOS101ピラミッド』(以下『101』)と同等らしいが、
問題数が多いためか価格がかなり違う。
問題の数は505問で、シリーズ中最多。
『101』の問題を全てクリアした後に次が欲しくなって追加購入する位なら、始めから本品を購入するほうがお得だろう。
但し、レベル1と2の問題は、部品1個か2個を置けば完成してしまう『捨て問』に近いので、
実質的な問題数は470〜480問というところか。
問題集がカードではなく小冊子になっていてケースに収納できるのは、携帯に便利。
幅広い年齢層が楽しめる点もいい。
(販売元ではなく)製造元へ問い合わせると、部品の紛失・破損等に対応してくれる点も有難い。
但し、ケースとフタの継ぎ目やフタと止め具の継ぎ目は、
蝶番式ではなくて素材を薄くして折り曲げやすくしてあるだけなので、
開閉を繰り返すうちにいずれは強度が劣化して破損するだろう。
この点を考慮し耐久性を低く評価した。
ロゴス(LOGOS) ピラミッドグリル篝火XL 81064005
しっかりとした骨組みにステンレスパネルをセットするので、
多少ステンレスの反射パネルがゆがんでも問題なく使用できます。
(そもそもパネル自体がほとんどゆがみませんが)
一番下にセットする灰受け用の皿のおかげで地面に炭が落ちることも無く、
立ったままでのBBQも快適にできたし、足をはずせば焚き火としても使用可能。
ちなみに私はシングルファミリーなので、あり余る大きいスペースを生かし、
「炭の多い部分」「炭の少ない部分」「炭をおかない部分」の
スリースポットを作ってBBQしています。
熱効率も悪くなく、8名くらいまでなら余裕だと思います。
しかし、収納袋に入れると結局パーツが全部下に集まってしまい、
最終的な収納サイズは箱型BBQグリルとあまり変わりません。
また、収納したときの予想以上の重量がチト気になるので★4つです。
補足として・・・
・シングルファミリー
・コンパクトさ重視
・焼肉屋風にテーブル上での使用が中心
の方は「ピラミッドグリルM」でよろしいかと。
・大人数でのBBQが多い
・ピラミッドグリルXLサイズと迷い中
・かつ多少の重さはOK
の方は、こちらを購入したほうがよろしいかと。