行け! 稲中卓球部(1) (講談社漫画文庫 ふ 7-1)
ネタ自体に重きを置いたタイプのギャグ漫画の多くは時代が過ぎれば一気に色褪せて見えるものですが、この作品はネタ系のギャグ漫画ではなくキャラクターに普遍性があるので 今でも十分、幅広い層が楽しめると思います。
巻が進むごとに思春期の陰鬱が最大の魅力になってきます。
漫画商店 行け!稲中卓球部 前野とキクちゃん
原作の連載が終了して久しいですが、なにやら気になる一品が発売されていたので、早速購入してみました。
結論から言いますと、これは素晴らしい! 詳しくは以下に。
パッケージは奥行きが短い長方形サイズで、全面に稲中テイスト溢れるイラストや文字が掲載されており、実に良い感じです。
透明部分は前面にしかありませんが、そこから覗く前野とキクちゃんはインパクトがありすぎて、このまま飾っていても良いくらいです。
特に、前野は留め具が首の下にかかっているのですが、下から見ると何か首を括っているみたいで、その表情と相俟ってインパクトありすぎます。
しかし、やはりぜひとも取り出して飾って欲しいですね。
漫画やアニメではお馴染みの稲中ですが、実際に立体造形物で見てみるとインパクトがまるで違います。
キクちゃんも凄いですが、特に「キテる」のは前野。
正面から見ても凄いですが、下や斜めから見るとまた強烈です。 あのヘアスタイルはこうなっていたのか・・・
ファンは是非!
行け!稲中卓球部(1) (ヤンマガKCスペシャル (432))
処女作である本書には古谷実の魅力が詰まっている。
まず、生きることの意味を探そうとする(あるいは意味を依怙地に否定しようとする)主人公や、理想とかけ離れた現実に折り合いをつけることを拒否する「あがき」は古谷作品全てに共通するテーマである。そして様々な哲学的問いが日常的な風景の中にさりげなく折り込まれている。その問いかけがギャグに収斂していくところなどは、非常に趣味が良いと思う。
視点の新鮮さも見逃せない。例えば前野たちが時折、垣間見せる思春期「男子」の性に対するアンビヴァレンツな感情などは、古谷以外からは滅多に注意を払われてこなかった。ここでは、「成熟に対する拒絶」という少女漫画的なモチーフが、平凡な男子中学生の立場から見事に捉え直してある。このあたりの描写対象の選び方はマジでさすがだ。
なお、豊富なサブカルチャーの知識に裏打ちされたオマージュの数々も作品に彩りを添えている。しかし元ネタを知らなければ面白くも何ともないだろう。
この点も含めて、見かけよりは読者を選ぶ作品だといえる。
行け!稲中卓球部 DVDパーフェクトコレクション
漫画はすごいキャラが濃いのでアニメはどれだけ表現しているか心配な方達が多いと思いますが結構放送ギリギリ頑張っていると思います。でもやはり漫画には負けてますけどね。とりあえず人間とはこんな面白い生き物なんだと表現している作品です。