ヴァルトビューネ1992 フレンチ・ナイト [DVD]
1992年に、NHKで「ベルリン・フィルのピクニックコンサート」のタイトルでも放送された、野外音楽堂での楽しい夕べの模様を。美しい映像で記録した傑作DVDです。
まだ日の明るい頃からコンサートがはじまり、日が落ちて行くにつれて、幻想的な雰囲気が画面いっぱいに広がっていきます。視覚的にも大変美しい作品です。
また、客席の模様も時々写るのですが、寝っ転がっているひと、持ち込んだご飯を囲んで食べながら聴いている人、日が暮れてからは花火をする人と、いかにもこの野外コンサートを楽しんでいる様子がほほえましく、見ていて実に楽しい感じになります。
音楽に関しては、ただ賞賛するしかできません。指揮者、ジョルジュ・プレートルは1924年生まれでかなりな年齢にもかかわらず、全身から音楽を出し惜しみしないといった渾身の指揮です。あるときは恍惚の表情で、またある時は鬼気迫る表情での指揮は、一見どころか何度でも見る価値があるでしょう。
おすすめの一言ではすまないほどの、素晴らしい一枚です。
フレンチ・ナイト [DVD]
2008&2010ウイーンフィルのNYCでお馴染み?になったJ.プレートルさんと出会った演奏です。様々な作品を通して紹介されているアーティストでは無かったので強烈な印象でした。
結論から申しますと、NYCで感銘を受けた方には絶対にご覧頂きたい記録です。
プレートル翁とBPOが紡ぎだす出すサウンドは「薄暮の野外ホール」の独特の雰囲気と客席の自由な盛り上りも相まって、とんでもない世界を創って行きます。
専門家ではないので適格な表現は出来ませんが、特にビゼー作品やボレロは「最高の気持ち良さ」を与えてくれる演奏で、アンコールで演奏される「ホフマンの舟歌」は極上のデザートとしてエレガントに奏されます。
そして…フィナーレはラデッキーとベルリンの風、この様なコンサートで音楽を楽しめたら幸せだろうな!と羨ましい気持ちになってしまいます。
ただ不思議な事に、20年近い間に何回もこの演奏を見ている内に、記憶の中で「この日ベルリンに居た様な…」錯覚に陥って、一筆お薦めのメッセージをシタタメました。