八月の路上に捨てる
結婚も離婚もしたことないけど、人と向き合って行くってこういうことなのかなー。と思う。痛いし、つらい。日常を積み重ねていくうちに、少しずつずれていく(「枝には百も二百もの選択肢があった」)。
学生の頃のように「楽しい」だけで一緒にいるわけにはいかなくなる。お互いに夢があって、どちらともがうまくいくはずはなくて、押し付け合って、夢を諦めて現実を受け入れる過程で、いちばん近い人を傷つけてしまう。そんな20代後半の辛さが描かれてて、しんみりと痛かった。
「色んなものをなくしてなくして、それでも最後は勝つかもって夢見ながらやってんだもん」て言う水城さんみたいな希望の持ち方をできる人が、いちばん強いのかもしれないな。
DecAde~The Best of Daisuke Asakura
浅倉大介の音楽というと、シンセサイザーを多用していて(というかそれしか使っていなかったりして)、というイメージでしたし、実際そうなんだと思いますが、そこから受けた印象は思ったものと違っていました。
シンセサイザーは人工的で冷たい音を出すものだと思っていましたけど、使う人が使えばこんなに自然で暖かな音楽が作れるのだと思いました。
こういう曲を作る人は、たとえ楽器がなくても音が出せる何かさえあれば素晴らしい曲を作ってしまうのでしょうね。才能に感服です。
ミカ! (文春文庫)
ミカとユウスケは双子の小学六年生。男まさりのミカは女の子になりたくない。気に入らないことがあれば、同級生の男子にさえケンカをふっかける始末。ユウスケもオトコオンナのミカに翻弄される毎日だ。でも、ユウスケは、そんなミカに手を焼きながら放っておくことができない。あれやこれやと心を砕く。ユウスケにとって、ミカは家族であるとともに大切な友達なんだろう。
ユウスケとミカは家族がばらばらになっていくことを予感している。オトオコンナのミカは誰にも涙を見せたくない。ユウスケは、そんなミカの気持ちを理解している。
ある日、ミカとユウスケは、不思議なサツマイモのような生き物を見つける。ミカがオトトイと名づけた生き物は、悲しい涙に触れると大きくなっていくらしい。ユウスケは大きくなっていくオトトイを見て、ミカがこっそり泣いているのを知る。ミカのこらえきれない涙を表現した素敵なシーンだ。ミカの涙とそれを見守るユウスケの優しさに、私はウルウルしてしまった。
ユウスケは、ミカが少女になっていくのに戸惑いを隠せない。小さい頃のようにくすぐり合いをしても、ミカにほんのり女性を感じてしまうのだ。おまけに、親友のコウジがミカに告白したいと言い出した。思春期の入口に立った子供たち。彼らの微妙な気持ちがとてもキュートに描かれている。伊藤たかみさんの作品には、心が暖かになる癒しがあるようだ。『ミカ!』は、ちょっと疲れたときに、元気を取り戻すにはピッタリの作品だと思う。
偶然”みんなのうた”でこの曲を聴いたときにはシャンソンのような曲、アニメ、のっぽさんのタップの素晴らしさにすぐに買い求めました。
1歳8ヶ月の孫にみせたらホッパー、ホッパーと何度もアンコールをせがまれあらためてこの曲の魅力に驚かされています。メロディーが美しくアニメで思わす涙がでそうになりながらずっとずっと聴いていたい気分です。presentにもいいなあ〜とおもいます。
NHKみんなのうた「グラスホッパー物語」 [DVD]
偶然”みんなのうた”でこの曲を聴いたときにはシャンソンのような曲、アニメ、のっぽさんのタップの素晴らしさにすぐに買い求めました。
1歳8ヶ月の孫にみせたらホッパー、ホッパーと何度もアンコールをせがまれあらためてこの曲の魅力に驚かされています。メロディーが美しくアニメで思わす涙がでそうになりながらずっとずっと聴いていたい気分です。presentにもいいなあ〜とおもいます。