司祭【字幕版】 [VHS]
ゲイであることが彼をココまで苦しめてるんですね。良いじゃない、ゲイでも!って言ってあげたくなります。ルパート・エヴェレットのようにカミングアウトすれば楽になるでしょうにね。でも彼は聖職者ですからよけい悩んだんですね。神父と言えども人間、イエス様はきっとお許しになるはずです。神父役のライナス・ローチは舞台での活躍多く地味ですが、もっと注目されても良い素晴らしい演技力&ルックスを持った俳優さんだと思います。彼はとても体つきもスマートで素敵なんですが噂によるとベジタリアンだそうです。
【初回生産限定スペシャル・パッケージ】バットマン ビギンズ [Blu-ray]
アメコミ原作バットマンの新シリーズ。
映像はそこそこ。
フィルムグレインは一部の暗部シーンを除いてさっぱり取り除かれています。
のっぺりとした映像に仕上がっている。
良くも悪くもワーナーのVC-1らしい画質です。
シャープさは良好で輪郭も丁寧に出ている箇所が多い。
動きのあるシーンで破綻する事もなく、暗部シーンの諧調は頑張っている。
解像度を感じる事もでき、色調も悪くないのですが、のっぺりとした画質のせいで映像の立体感に欠ける印象です。
他のBD作品と比べるとそこそこ綺麗な部類に入るかと思います。
★3〜4の間といったところ。
もう少しフィルムライクな質感が欲しかったです。
音はよいです。
とにかく全体の鳴りがよく派手。
重低音は響きのある音になっています。
ただ稀に音が軽く浮くような箇所があるのですがこれは仕様でしょうか。
高音は綺麗に出ていて伸びのある音。
サラウンド感は十分に感じる事ができます。
場面場面に置いての音の位置が正確で臨場感に溢れる音。
セリフ部分も大変クリアで鳴りの強い効果音などにかき消される事もありません。
音質面では十分満足できます。
内容はバットマンの誕生を描いたアクション作品。
今までのバットマンシリーズとは一線を画した作品です。
アメコミテイストが薄れ、コミカルな演出も控えめに。
シリアスな展開で等身大の人物を描いていきます。
派手なアクションシーンの出来の良さもさる事ながら、脚本がとてもよい。
尺の長い作品ながらこのしっかりとした脚本のおかげで全くダレる事がありませんでした。
ゴッサムシティなどの作り込みもすごい。
それぞれ登場人物は個性豊かですし、役者の演技も秀逸です。
ラストは綺麗にまとめながらも、しっかりと続編へのアプローチもしてあります。
自分は元々アメコミ作品と相性悪い事が多いのですが、このバットマンは大変好みな作品でした。
特典はインムービーエクスペリエンスの他、HD画質で続編ダークナイトのプロローグ映像、アートギャラリーや機密ファイル、SD画質でメイキングやドキュメンタリー、パロディなど盛り沢山。
インムービーエクスペリエンスは所謂PinP機能に近いもの。
音声解説ではなくムービー解説といった形で本編を見ながら楽しむ事ができます。
続編ダークナイトのプロローグはビスタサイズで出来もよくファンなら必見。
また機密ファイルというバットマンのアイテム紹介は出来がよく楽しめました。
画質面はワーナーらしい質ですが、音質面、特典は満足できる作りですので、作品のファンなら是非。
基礎無機化学
多くの大学で採用されている無機化学の教科書であり、
私の大学でも採用されていた。
今でこそ、書いてある内容に不満は無いが、文章が緩慢な為若干読みにくい。
網羅的には書かれているので、辞書的に使うのであれば問題ないが、
初学者の日常の学習としてはやや難がある。
多少、抜けてても良いので平易で分かり易いモノを別途購入し、
それを本書の補助輪的に使用すれば効果が上がると思う。
平等社会
人人が目指すべきは「経済成長」ではなく、「平等社会」である。
という論旨である。
「機会の平等」とか「結果の平等」とかの区別がなされることがあるがそこには区別はない。
すべて含めた「平等」である。
著者のリチャード・ウィルキンソン氏は経済史学者にして疫学者。
本書でそのココロ見放されていないが「格差」を「感染症」のアナロジーとして考えてみると、
本書の中で述べられていることの理解の助けになるかもしれない。
「格差」が「ウイルス」だとすれば、その新種の〈エボラ出血熱のような)「ウイルス」
はどこで発生したものなのだろうか。
「格差」の宿主はなんなのだろうか。
「格差」を蔓延させる環境はなんなのだろうか。
「格差」は人間にどんな悪さをするのか。
「格差」の致死率はどのくらいなのだろうか。
「感染症」なら撲滅させねばならないが、「格差」は撲滅させられるべきものなのか。
すべてに本書は回答を出している。
本書の中で、気になるところをいかに抜き出す。
アメリカの風刺漫画
「やった。政府が20万ドルの減税を決めたぞ。でもこの世の中の荒廃ぶりはなぜだ」
日本ら、さしずめこうか。
「やった。政府がみんなの年金のために消費税を上げることを決めたぞ。でも、暮らしが楽にならないのはなぜだ」
「社会の大半の人は、より良い社会を作りどころか、社会の中で自分がいかにうまくやって行くかしか考えていない」
「格差社会」では、上の人は下の人を蹴落とすことに己の力を集中し、下の人からは上に行こうという意欲を奪う。
「格差」が広がってきたのは「労働組合」が力を失ったのが原因の一つだが、橋下大阪新市長は
「労働組合がはびこるとろくなことがない」と言い放った。しかし、上記の事実をきちんと把握した上での発言なのだろうか
原題は『The Spirit Level: Why Equality is Better for Everyone 』
「精神のレベル:なぜ人々には平等が良いのか」