Even Faster Web Sites: Essential Knowledge for Frontend Engineers
Webの高速化のために本書では、(1)データ受信時間の短縮 (2)クライアント処理の改善 (3)その他 といった観点で様々な技法について解説しています。
(1)データ受信の短縮のためには、(a)Ajax技術やネットワーク設定変更などにより出来る限り同時ダウンロード数を増やしたりダウンロード開始時間を早めたりといった手段と、(b)劣化なしに画像ファイルのサイズを切り詰めたりgzipエンコードが有効ではない環境でも再度gzip化の可否を判定して圧縮して転送するといったファイルサイズを削減するという大きく分けて2つの方法について説明しています。
(2)ブラウザ上では、JavaScript処理の効率化やどのようなCSSセレクタが遅いか、といった内容について述べています。
(3)その他に、Comet技術によるサーバ側からのデータのリアルタイム配信といった別の観点の話題もあります。
「高速化」にとどまらず、Webに携わる全ての方が知っていて損の無い知識ばかりです。
なお、JavaScriptの章はN.Zakas氏が担当されていますが、該当章の内容を新ブラウザで実験しなおしてより詳しく解説した"High Performance JavaScript"が出版されていますので、そちらも併せて検討されるとよいでしょう。