血族 (文春文庫 や 3-4)
自分のことをほとんど語ることなく亡くなった母。
作者は、母の死後、その母が一体どこでどんな家に生まれ、母方の親族は一体どういうつながりになっているのかを解き明かしていく。
その過程を、母の思い出などを交えて綴っている。
登場する人物は、直接関わりのない人がイニシャルになっているのをのぞけば、親族もみな実名である。
これは随筆ではないか、と思ったが、解説によれば「私小説」であるらしい。
調べながら書いたのではなく、すべてが明らかになってから書き始めてあり、後に、事実を明らかするときのための伏線も張ってある。
ミステリのようであり、読んでいるうちに引き込まれてしまった。しかし、謎解きではなく、母が生まれたあたりを歩き回り、出会った人に!話を聞くことですべてが明らかになる。
それほどまでして隠さなくてはならないことか、とは思うが、当人にとっては切実な問題だったのだろう。
一カ所、読んでいて、「あっ」と思ったところがある。
工場を廻って壊れたグラインダーを集める男が登場する。
この男は、小関智弘『大森界隈職人往来』(朝日新聞社)に登場する男ではないだろうか。小関智弘は、いったい何のために集めているのか分からず、同僚と首を捻っているが、この本に、その使い道が書いてある。
意外なところで意外なものとつながっているものだ。
居酒屋兆治 [DVD]
原作のよさを高倉健が完全に表現していて、ファンとしてはたまらない作品です。脱サラして開いた居酒屋の主人として、諸々のつらさに耐える姿が素晴らしく、今の若者たちにも理解して貰いたい。芸術作品か否かなどという議論ではなく、日本人の日常生活とはこんなものだと悟るためにもいい作品です。
怪物狩り―世界“旅的”個人釣行ビジュアルガイドBOOK
僕は小塚氏、武石氏、両方の本を読み、ハマり、両者のHPもだいたい読ませていただきました。
レビューとして内容紹介とからめ、感想を書かせていただきます。
小塚氏の「怪物狩り」は地域別に全6章で構成されています。各章のメインストーリーのうち、
第1章のアマゾン川の怪物ピラルクー、
第5章の日本編(南西諸島・小笠原)の大学の魚の研究旅、
第6章のアフリカ(コンゴ川)のムベンガへの挑戦、
以上の計3章は、場所も内容も、小塚氏オリジナルな冒険釣行が綴られています。
(「殆どカブる」という呑打買氏のコメントは、正確性に欠いているように思います。。。)
残る3章について、
第1章の東南アジア、タイの話は、小塚氏の初めての海外釣行を綴ったもので、記個人的には、一番笑わせてもらった章です。
武石氏の本では巨大エイと釣り堀の話がメインですが、小塚氏の本はメインターゲットはシャドーという雷魚です。シャドーは武石さんの本にもでてきます
第3章のパプアニューギニア編は、2005年に小塚氏が旅し、翌年に武石氏をガイドして(その内容が「世界怪魚釣行記」に載っています)、そして「怪物狩り」は小塚氏の3回目の旅の内容がメインで書かれています。別の旅の話なので、内容はかぶっていません。
第4章のモンゴル編、チョロート川・テルヒンツァガーン湖釣行は、二人とも有名な開高氏に挑戦!?しています。
以上が僕の感想です。
「世界怪魚釣行記」を読んだからと言って、「怪物狩り」が色褪せることはなく、その逆もしかりだと思います。
同じ時代に、同じ夢を抱いた男たちの、釣りバカ一代記として、僕は二冊とも読むことをおすすめします。むしろ、互いが引き立てあう本のように感じました!!
時には孤高に、時には協力して、今後とも旅を続けて頂きたいものです。
Best of Best 13
最近、ご自身の作詞作曲を「ああ・・またか・・・。」とハラハラしながら聴いている私としては・・・彼女が一番輝いていたと言える時代の作品の数々を総括して聴けるのは、本当に嬉しい限りです。本当に、珠玉の聖子サウンドばかりです。
当時は、聖子ちゃん自身の曲ばかりではなく、色々なジャンルやタイプの曲に挑戦している聖子ちゃんに出逢えて、聖子ちゃんが曲によって成長する姿を目の当たりに出来ておりました。今思うと、ファン時代としても一番充実していた時代でした。そんな素晴らしい時代の名曲達をお茶の間でどうぞ。
ドラマアルバム2「犬夜叉 嵐と祭りの宝来島!」(CCCD)
お気に入りです~♪
犬夜叉のドラマCDは大体面白いと思うのですが、これまた上出来だと思います。
出演者欄に鋼牙くんの名前がないのですが、彼出てきました。ものすごくかわいかったです。演じてる声優さん、ありゃ半分地が出てたんじゃ?(笑
犬夜叉たちの活躍はいつもながら面白いのですが、殺生丸一行ファンの私としては、カッコイイ殺生丸を聞かせてくれるこのCDは重宝です。迷ってる方は是非是非。損しませんよー。