伊藤潤二傑作集5 脱走兵のいる家 (あさひコミックス)
収録されている内容は以下の通りです。
バイオハウス
顔泥棒
睡魔の部屋
悪魔の論理
屋根裏の長い髪
シナリオどおりの恋
リ・ アニメーターの剣
父の心
耐え難い迷路
サイレンの村
いじめっ娘
脱走兵のいる家
伊藤潤二恐怖博物館(3)のサブタイトルを変えただけのもので,内容は変更ありません。
私は文庫版を所持していなかったので,これを機にありがたく購入いたしました。
文庫版を所持している方には必要ないと思います。
富江~アナザフェイス~ [VHS]
ストーリーや演技はあまり高い評価はできませんが、富江がとても可愛いです。
第二話の時の富江は『人を魅了する美しさ』と言う所では群を抜いています。
映像もそんなにグロくないので、可愛い富江が見て見たい方にお勧めします。
富江 re-birth [VHS]
もともとホラーは苦手な私ですが友人と部屋に集まって無理やり鑑賞会に参加させられました。酒井美紀さんというと綺麗な女優というイメージがありますがホラーがこんなにぴったりはまるとは・・・
DRAMADAS 伊藤潤二+山上たつひこの謎さがし 戦慄の旋律/おろし金にしろい指 [DVD]
「戦慄の旋律」と「おろし金に白い指」
ともに漫画原作があります。
ホラー的あおりのジャケットですが、どちらもホラージャンルに分類してしまうのは難しい作品。主人公が日常のひとつのアイテムからふとしたはずみでその謎に迫っていくというのは共通。
戦慄の方は時間も短く、やや直球のサイコホラー?でしょうか。聴く者を例外なく虜にしてしまうタイトルも歌手も不明なスキャットのアナログレコードが題材。どうしてもそれを自分のものにしたくなり、友人から盗んでしまう主人公、逃亡の途中で彼女はそのレコードの秘密を知ってしまうことに。そして…
おろし金に比べるとすっきりとまとまっていて、きっちり終わります。
おろし金の方は、不条理ミステリーといった趣で、基本シリアスな作品でありながら原作者の不条理ギャグテイストが色濃く出ている作品。連続ドラマ形式の1時間程度の尺。何度見直しても謎が残るあたり、不条理でしか片付けられない部分があります。
主人公は二世代同居世帯の専業主婦、姑さえいなければ…という環境です。そういう専業主婦を冒険に駆り立てるアイテムは、あまりにも切れ味の鋭いおろし金。時を同じくして実家に戻ってきている義理の妹や最近出没する下着泥棒といった要素も主婦の冒険をあと押ししていきます。
結局は謎は謎のまま、解決するのは全然別件だけという結末、もやもやさせてくれます。
ラストの熊用のわななどドラマ的には完全に蛇足ですが、原作者テイストを出すには不可欠だったりして評価の難しいところなのです。
どちらも後のJホラーブームを支えたスタッフの20年以上前の作品です。
うずまき (ビッグコミックススペシャル)
うずまきに憑りつかれてしまった、黒渦町という地方都市の物語。
……設定からして、荒唐無稽です。
ですが、緻密な絵柄とシュールなセリフの数々が、設定の馬鹿馬鹿しさを吹っ飛ばしてくれます。
そして、ホラーとギャグの境界線をひた走る展開にも、思わず引き込まれます。
「もうお腹いっぱい」と感じつつ読み進めた先にあるのは、混沌と壮大さを煮詰めたような結末。
主人公の桐絵ちゃんと、恋人の秀一君が最後に見せた穏やかな表情も含めて、すがすがしい気持ちにすらなります。
ホラー漫画のはずなのに。
個人的には、秀一君のエキセントリックさもツボでした。
誰よりも早くうずまきの呪いに気づき、また誰よりもうずまきを忌み嫌うという、常識人で切れ者のような立ち位置なのに。
うずまきに対する、観察眼や理解力も冴えまくっています。台風の心情まで察しちゃうなんて、君はうずまき博士なのかい?
回を追うごとに加速していく、彼の世捨て人感にも、ついつい着目してしまいました。