外科医ポン・ダルヒ BOX-II [DVD]
医療ドラマは基本的に大体が面白い。でもこのドラマはその中でも秀作!
また、医療ドラマとしてだけでなく、恋愛ドラマとしても良くできていると思う。
なにより主役の二人の演技力がすばらしいドラマでした。
ダルヒの一生懸命さと健気さを完璧に演じきった女優さんもさることながら、
相手役の中年医師を演じた俳優さんが最高。
実はこのドラマの評判は以前から聞いていて、観てみたいなと思っていたんですが
この相手役の医師が韓国ドラマには珍しくイケメンじゃなく
オタクっぽく見えたため、長い間観る気になれず放置していました。
しかし・・・大型連休の暇つぶしにと観てみたら、この中年医師が良いほうに180度期待を裏切ってくれました!!
とにかく心が温かくなるようなドラマなので多くの人に見てもらいたいと思います。
<勝負脳>の鍛え方 (講談社現代新書)
タイトルが勝負脳の鍛え方、であるが、鍛え方はほぼ書かれていない。
鍛え方、というよりも、「勝負脳を備えている人はどういった性質があるのか」というタイトルの方がふさわしいと思う。
要は勝負脳とはどういったものか、という紹介本である。
内容に関しては、「本当かよ…」と思ってしまう点もあれば、「なるほどね」と納得できるような部分もあった。
すべてを鵜呑みにしてはいけない本だと思うが、興味深い内容であり、一読して損はないと思う。
一つ疑問に思ったのは、林さんはどれほどスポーツに精通しているのか、という点。
なんとなく、あまりスポーツに力を注いだ経験がない人が書いているような印象を受けてしまった。
今あるガンが消えていく食事 (ビタミン文庫)
良い本が出たと思いました。私は転移・多重癌などで3度の入退院の末に、それまで認識不足だった食事療法を本気で続け、ようやく5年無事に過す事が出来ました。レビューに酷評があるので、賛否両論が分かれるような本かと敬遠されると惜しいと思います。誤解の一因はタイトルで、現在数センチとかの癌が、食事療法だけで消えるとイメージすると、そんな難しい事を言う=とんでもない本と感じられるでしょう。誤解の無いように言うと「今ある目に見えないがん細胞が消えるのに有効な食事」となります。癌細胞の性質・体力等様々な要因で、どうしても残念な例もあるので、酷評は、やり場の無い悲しみを、この書名にぶつけておられるのだと思います。また、玄米菜食等の健康食とガンを結びつけただけの、安易な本も多いので同類かとの誤解もあるのかもしれません。どうぞ告知や転移などのショックに慌てて、癌をキャッチフレーズにしているだけの本や、サプリメント類に飛びついたり、逆に疑いすぎたりせず、落ち着いて検討して下さい。
標準的な医療だけで治癒される方もおられる一方で、どんなに優れた医療でも力の及ばない場合があるのは事実です。でも中間的なケースも多いし、一旦退院しても、転移や再発・多重癌の危険性もあるのですが、食事療法によって正常な細胞がしっかり新陳代謝してゆけば、目に見えないがん細胞の増殖を押さえ、再発や転移を防いで、治癒率を高めることは可能だと思います。
もちろん、きちんとした医療を受ける事が最も重要で、何をおいても、実力のある病院や医師に巡り会う努力をするのが最優先ですが、癌は、どんな展開があるか予測のつかない病気で、退院後どう過ごせば安全なのか解りません。でも、たとえ万全ではなくとも、医療の補完に、自分で出来る事を過大な負担(ストレス)にならない範囲で慎重に継続する他に、より良い方法があるでしょうか。焦らず、あきらめず、良書を参考に食材や調味料をコントロールした方が賢いと思います。本書のP33〜P40にかけて、ゲルソン療法、星野式ゲルソン療法、甲田療法等を参考にされた事が書かれていますが、それらと現代医学との総合の上に、より実践面への配慮が加わっている点で、理解・継続しやすいと思います。
この本は、なぜその食品を有効と考えるかの説明が解りやすく、献立も簡単なメニューでまとめてあって、実行しやすいと思います。私自身は、これまで参考にした療法と重なっていたため、もう購入する必要は無いかとも思ったのですが、あまり安心して崩しすぎないために、食亊療法に関する知識の集大成として購入し、目立つ所に置いています。自分の苦い体験から、食事療法は心がけ程度では効果は薄く、危うい事態を招いてしまったが、本気で実行後は無事に過ごせたと言う事は、やはり効果有りだと思います。体調が落ち着くまでの、最低半年から1年、出来れば3年を目処に、一歩でも安全側に近づくために試みる価値は充分あるでしょう。慣れると体質や好みも変化して、続けやすくなってきます。
食事療法を本当に実行してみようと思われるなら、誤解を招くタイトル(目標だと思う)で☆を1つ減らしましたが、現状ではこの本が一番優れていると思います。
孤高のメス―外科医当麻鉄彦〈第1巻〉 (幻冬舎文庫)
第一巻を読んで、勧善懲悪がはっきりし過ぎなことに辟易したのに、映画を観て感動し、第二巻を読んでまた、いやになりました。手術現場の描写は素晴らしく本当に引き込まれるのに、悪役医師が「べたに」悪役過ぎて却ってリアリティを失っていることにガッカリ。大人の世界では勧善が曖昧なことは誰でも知っているのだけれど、作者は相当な経験をされたのでしょうか・・・。加えて恋愛描写も乗り切れない。文庫で上下2巻位がちょうどいいのかな。